オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
苦しそうに、上下する肩。
荒い呼吸、潤んだ瞳。
「……何、今度はこーゆうプレイ?」
目下、絶賛悶絶中の相手を見下ろして、岳哉は溜息をついた。
「……ぁ、助け……てッ」
「俺が? 無茶言うなよ、兄貴に殺される」
腕を頭上で拘束され、ベッドに括られ、剥き出しの下半身を惜し気もなく晒して、乱れているのは、かつての同級生。
人としてどうかと思う、壊れた自分の兄に見初められた可哀相な子羊。
「俺、様子見て来てって言われただけだし。帰るわ」
兄は、この子羊を相当気に入っているらしく、毎晩激しく可愛がっている。
だが、兄の愛情表現は一筋縄じゃないのが難点であり、岳哉のひそかな悩みの種であった。
今日は、なかなか素直にならない子羊にちょっとしたお仕置きをしたのだろう。
怪しげな薬を、飲ませるだけ飲ませて放置。
これで兄が帰って来た瞬間、盛大におねだりしてみせれば、彼は大満足するに違いない。
「じゃあな、テル」
「ゃあ…っ、たけ…やっ」
ゆらゆらと腰を揺すり、涙目で見上げてくる、元同級生の姿は、岳哉にしたら憐れに映った。
受け入れたのは、お前だろう。
忠告をしたのに。
近づくなと、兄の言葉を受け入れるなと言ったのに。
「……輝実」
穏やかな声で、呼び掛ける。以前の、友人同士の頃のように。
乱れたベッドの脇に立っていたが、岳哉は膝を折りすぐ近くで涙に濡れた顔を覗き込んだ。
「俺には、おまえは助けられないんだ……悪いな」
優しい仕種で、汗で張り付く前髪をかきあげてやる。
熱っぽい視線を真っ直ぐ見つめる。
――思うまま、貪れたらいいのに。
彼に手を出せば、自分はおろか兄は彼へもきつい仕置きを施すに違いない。
今、自分に出来るのは、これ以上彼の過敏な肌を刺激せず、立ち去ることだけだ。
頭でそう理解しながらも、岳哉ははだけたシャツをさらに開き、そっと胸へ唇を寄せた。
「ンッ」
軽く触れた肌から、名残惜しくも身を離し、岳哉は再び髪に指を絡ませた。
「たけ……やぁ」
甘える声に、静かに首を振り岳哉は立ち上がった。
「その顔も、そーいう声も……兄貴にやれよ。そうすりゃ、もっとラクになんだろ」
「や、まって……たけ……っ」
泣き叫ぶ声を背に、岳哉は踵を返した。
拳をきつく握り締めながら。
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雰囲気重視です。
キャラは昔、オリジナル漫画用に作ったキャラを流用。
個人的には、この続編というかこの世界感でちゃんと長い作品に仕上げてみたい。
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【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。