オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
「発見。やっぱり高見、ココにいた」
「な、なんでココだって」
「なんでって。愛?」
「ふ、ふざけるな! キミはいつも、そ、そうやって」
「高見顔あかーい、あははかわいいなぁ」
人気のない、校舎裏の小さな花壇の前に二つの影があった。
じょうろを抱えうろたえ少年と、人を小馬鹿にした薄笑いを絶やさぬ少年。
「高見勝手に教室からいなくなるんだもーん、今日こそ一緒に帰ろうって言ってたのに」
「い、嫌だ! キミとは一緒に歩きたくないっ」
「なんで?」
「……ぼ、僕が、変な目で見られるから」
「変?」
「こ、こんな僕が、一緒にいたら、よくないっ。人気者のキミ、には、合わない」
「……わかんないなぁ、高見のそういうとこ」
薄笑いを引っ込め、少年は目を細めた。
何かを感じ、逃げ腰の相手を背中から抱き竦める。
暴れる腕の中の少年の耳元に、唇が触れる程近づけ、囁きかける。
「俺は全然平気だけど? いっそクラスでみんなを前に、高見にキスしたい」
「なっ、や、やだっ」
「うん、それは俺も敵増やしそうだからヤだ」
「敵……?」
「そーだよ、こんな可愛い高見気付かれたら大変。本当はすっごい泣き虫の淋しがり屋で、超可愛いとか、誰にも教えたくないもん」
「そ、そんなこと、ないっ」
「あるよ。………いつか、我慢効かなくなる」
「が、我慢…て?」
「それは、考えてて」
ニッコリと笑うと、あっさり腕を解き少年は踵を返した。
「さ、じゃあ我慢の相手と遊んでくるから。またね、高見」
「あ……」
「愛してるよ、可愛い高見。じゃね」
遠ざかる背中を眺めながら、高見少年は真っ赤な顔で両耳を押さえ、ブンブンと首を横に振った。
「……あ、あんな奴の言うこと、信じない…絶対に、信じない…ッ」
一人だけの花壇で、少年は何かを頑なに守るように、繰り返しつぶやき続けた。
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非常にお気に入りの方が多い、「高見君」の初登場回。
私個人としては、山浦がお気に入りです。

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【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。