オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
裕太がカーテンから出た瞬間、シンと教室内が静まり返った。
平均を下回る、小柄な身体。
肉の薄い肩、短いスカートから覗くすらりとした足。
くるくると跳ねた茶髪のかつらが、小さな顔をより引き立てている。
「……あの、気持ち悪くて、ゴメン……なさい」
文化祭の出し物で、流行りのメイド喫茶を行うことが決まり。
強制的に、女装メイドの候補に祭り上げられたのは、クラスで玩具扱いの浅木裕太だった。
いたたまれなくなって俯いた裕太に、予想に反し、興奮した雄叫び聞こえてきた。
「イケんじゃね、コレ!」
「だよな、うわ、ゆーちゃんの見方変わるぜ、マジで」
「バッカおまえら、前から俺は可愛いって思ってたっつの」
急に賑やかになった室内で、所在なげに立つ裕太に、一人の生徒が近付いた。
「調子に乗んなよ、カマ野郎」
「……諒君」
裕太を虐める首謀者であり、支配者・西森諒。
冷たく見下ろしてくる視線に、裕太は胸元で手を組み、数歩後ずさった。
「逃げんな」
乱暴に腕を掴まれ、諒の方へ引き寄せられる。
諒の腕に収まるように、捕らえられた裕太はその顔を恐々と見上げた。
「……浅木」
「は、ハイ」
「今日は、絶対に一人になんな。ウチの連中以外、信用すんな。いいな?」
「はい」
素直に頷く裕太に、諒は苦々しい溜息をついた。
「似合い過ぎなのが、ムカつくわ」
「え?」
「いっそ、笑えるくらい不細工ならよかったのにな」
諒は裕太の背中を強く抱きしめると、耳元で小さく囁いた。
「……後で、二人だけで抜け出す」
問い返そうとした裕太の頭を、肩に押さえつけ、諒は言葉を続けた。
「デート、付き合えよ」
「りょ……くん」
「ご褒美だ、今日だけは――優しくしてやる」
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いじめられっ子が女顔で女装が似合うのは、デフォなんです。自分の中で。
特別な日にかこつけて、ここぞとばかり優しくする攻、というのも大好きです。

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【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。