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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年05月19日 (Sun)
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2009年07月03日 (Fri)

 キャラ流用で、設定にハメこんでみました。 傾向:文化祭 / メイド喫茶 / 女装 / 少し甘め

【問題】

 男子校でのメイド喫茶…でストーリーを作って下さい

拍手[2回]




 裕太がカーテンから出た瞬間、シンと教室内が静まり返った。
 平均を下回る、小柄な身体。
 肉の薄い肩、短いスカートから覗くすらりとした足。
 くるくると跳ねた茶髪のかつらが、小さな顔をより引き立てている。

「……あの、気持ち悪くて、ゴメン……なさい」

 文化祭の出し物で、流行りのメイド喫茶を行うことが決まり。
 強制的に、女装メイドの候補に祭り上げられたのは、クラスで玩具扱いの浅木裕太だった。
 いたたまれなくなって俯いた裕太に、予想に反し、興奮した雄叫び聞こえてきた。

「イケんじゃね、コレ!」
「だよな、うわ、ゆーちゃんの見方変わるぜ、マジで」
「バッカおまえら、前から俺は可愛いって思ってたっつの」

 急に賑やかになった室内で、所在なげに立つ裕太に、一人の生徒が近付いた。

「調子に乗んなよ、カマ野郎」
「……諒君」

 裕太を虐める首謀者であり、支配者・西森諒。
 冷たく見下ろしてくる視線に、裕太は胸元で手を組み、数歩後ずさった。

「逃げんな」

 乱暴に腕を掴まれ、諒の方へ引き寄せられる。
 諒の腕に収まるように、捕らえられた裕太はその顔を恐々と見上げた。

「……浅木」
「は、ハイ」
「今日は、絶対に一人になんな。ウチの連中以外、信用すんな。いいな?」
「はい」

 素直に頷く裕太に、諒は苦々しい溜息をついた。

「似合い過ぎなのが、ムカつくわ」
「え?」
「いっそ、笑えるくらい不細工ならよかったのにな」

 諒は裕太の背中を強く抱きしめると、耳元で小さく囁いた。

「……後で、二人だけで抜け出す」

 問い返そうとした裕太の頭を、肩に押さえつけ、諒は言葉を続けた。

「デート、付き合えよ」
「りょ……くん」
「ご褒美だ、今日だけは――優しくしてやる」





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 いじめられっ子が女顔で女装が似合うのは、デフォなんです。自分の中で。
 特別な日にかこつけて、ここぞとばかり優しくする攻、というのも大好きです。

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