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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年05月19日 (Sun)
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2009年07月03日 (Fri)

 すごく、趣味に走った設定と内容です。  傾向:不良受 / 複数 / 無理矢理 / すれ違い / 切ない

問題
アナタはクラスのイジメられっ子です、ある日アナタを小さいときからイジメる幼なじみがヤバそうなお兄さん達にまわされています(輪姦)、アナタはどうする?

拍手[3回]




 心臓が、ドクドク言ってる。
 眼の前の光景が、信じられない。
 いつも傲慢で、高圧的なアイツが。
 涙で顔をぐちゃぐちゃにして、懇願してる。
 
「やめ……も、ゆるし…ッ」
「はぁ? お断りぃ~」
「ぅ…アッ、ゃアァ……!」

 背後から、体格のいい男に抱き込まれ、上下に身体を揺さ振られて。
 大きく開いた足の間には、別の男がうずくまって、アイツのを吸い上げてる。
 その周りを囲む2人の男も、悪戯にアイツの胸や臍に舌や指を這わせて。
 ――男達に、輪姦されていた。


 どれくらい、経ったのか。
 息を潜め、壁に身を隠していた僕に気付かず、男達はにやにや笑いながら通り過ぎて行った。
 僕は迷わず飛び出すと、アイツの元に駆け寄った。

「諒君!」
「……あさ、ぎ?」
 
 解放されたアイツは、精液まみれの姿で、破れた制服の上で身体を丸めていた。
 いつもの、僕の姿が重なる。
 涙が出そうになって、僕は慌ててハンカチを取り出した。

「これ、使って拭いて」
「ん……わり」

 身体を起こすのも億劫そうな彼の背中を、支えるために手を伸ばす。

「おま…いつ、から」

 青ざめている横顔を見つめ、僕は躊躇いがちに口を開いた。

「いつもの時間……、声、聞こえて」

 僕らの待ち合わせ場所と、待ち合わせ時間。
 そこで二人で落ち合って、いつもならば僕が、こんな風になっていなきゃならないのに。
 
「あいつ…ら、おまえには」
「気付かれてないよ、多分」
「そ、か」

 一瞬、安心したように表情を緩めたが、彼はいつものように冷たい顔になった。
 今は、僕より酷い有様なのに。僕をムシケラ呼ばわりする時のような顔。

「で? おまえ何? ざまぁみろ、ってでも思って、オナってたか?」
「そ、そんなこと、思ってもしてもないよ…!」

 確かに、助けに入ることは出来なかったけど。
 いつも、僕がされるよりも胸が苦しかった。
 痛かった。
 助けられない、自分の非力さが。
 誰よりも強い人だと思っていたから、悲しかった。

「おまえが、泣くなよ……泣きてぇのは、どう見ても俺だろ」

 ぽろぽろと泣く僕に、呆れたように溜息をつくと、僕に向かって両手を伸ばして来た。
 涙を零す頬を、両手で包む。
 少しだけ、眼が優しく細められる。

「……おまえじゃなくて、良かった」
「え?」

 呟きは、聞き取る前に空気に溶けた。

「つーか帰れよ、うぜぇ」
「で、でも!」

 このまま放っておけない、と言った僕の頭を小突くと、彼は切なげに零した。

「また、明日…いつも通りにな」







--------------------------------

 野暮な解説は不要かと思うんですが、攻:諒君は受:裕太の身代わりに輪姦されたんです。
 ちょっとした時間の差で、裕太が見つかってたら、間違いなくぼろぼろにされるのを分かっていたから、庇ったんだんです。
 でも、それは今だけ、ふたりだけのことで。明日は元通り。
 そんな関係が好き。

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 萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。