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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月15日 (Fri)
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2009年11月27日 (Fri)

 Wデート番外編。  傾向:花嶋×香野←小学生 / 迷子 / 子供視点

【問題】

 小学生が年上のお兄さん(大学生とか)に恋しちゃうお話お願いします

拍手[0回]




 気がついたら、パパとママからはぐれてた。



「……おい、俺は食い物買って来いって言ったんだ。なんでガキ拾って来てんだよ!」
「だ、だって迷子で泣いてたです!」

 怖い!
 カッコイイけど怖いお兄さんが、僕と、僕の手を引いて連れて来てくれたお兄さんに向かって、大声を出した。
 ギュッと手をにぎる力を強くしたら、お兄さんが頭を撫でてくれた。

「花嶋君、この子怖がってるですよ」
「うるせぇ、さっさと迷子センター連れてけよ」
「は! そうか! 行ってくるでごさる!」

 え、て振り向く前にお兄さんは、手を離して走り出していた。
 残されたのは、僕と怖いお兄さん。

「……たく、あの馬鹿が」

 怖いお兄さんは、僕をちらっと見て座ってた隣の席を、指差した。

「座れ、下手に動くとあの馬鹿が今度はぐれる」
「は、はい」

 ママがいたら、凄い騒ぎそうなお兄さんだな。
 さっきのお兄さんは、なんかちょこちょこしてたけど。
 なるならやっぱり、こういうカッコイイお兄さんになりたい。
 じっと見つめてたら、お兄さんは眉を寄せて僕に振り返った。

「じろじろ見んな、ガキ」
「ご……ごめんなさいっ」
「お前、名前と歳は?」
「花沢千夏、9歳です」
「チカ……?」
「うん、千の夏で」
「マジ? ……たくあいつは、よく見つけたな」

 あ、笑った。
 怖い顔が急に、優しい目になった。
 お兄さんは、走っていたお兄さんの方向見ながら、また口のはしっこを上げて笑った。
 急に、心臓がドキッてなる。
 お兄さんの優しい顔は、なんかすごくカッコよくて、ドキドキした。

「さっきの馬鹿も、チカだぜ。あだ名だけどな」
「そ、そうなの?」

 あ……声も、カッコイイ。
 アニメの無口なキャラみたい、パパの声より好きな声。

「たいした偶然だな」
「う、うん」
「チカ、な」

 なんで、名前呼ばれるとこんなドキドキするんだろ。
 みんな、僕を名前で呼ぶのに。
 お兄さんは、僕の髪の毛をくしゃってすると、また向こうを向いてしまった。

「遅ぇな、あの馬鹿」
「うん」
「たく……面倒増やすんじゃねぇっての。早く戻れ」

 それにはうん、て答えなかった。
 ちょっとだけ、今。
 パパとママが見つかるのが、遅くてもいいって思ったから。
 チカさんが、帰って来るのも。
 もう少し、ドキドキを楽しませてほしいなって。
 また、怒り顔になってきたお兄さんを見ながら、僕は思っていた。



 ………………………………………

 なんてことが、起こっていたらしいです(笑)
 花嶋カッコいい設定を、時々忘れそううになるのですが。
 小学生とならば、元祖チカちゃんも貼り生えるのではないかと思ったり。

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