オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
俺の上司は、年下だ。
まぁ、俺が中途採用で、向こうが高卒採用だから当然なんだが。
とにかく、無駄と隙がない。
鼻につく男だ。
「木幡さん」
「ん? なんですか~」
「近いです」
業務エリアからパーティションで区切られた、乱雑に物が置かれた机で、俺とその上司は現在見つめ合い中だ。
眼鏡の奥の、切れ長で一重の目が眇められてる。
「あ、すんません。最近老眼で、目悪くて。こんくらい近くないと奈良橋さんの顔見えなくて」
「……顔より、話の内容に注意を傾けて下さい」
「はーい」
顔色変わんねぇなー。
男の色白って、損だと思ってたが、コイツはアリだな。
「木幡さん」
「聞いてるよ」
「堂々と嘘言わないで下さい」
「愛してる」
「……木幡さん」
お、眉間に皺寄った。
いいなぁ、このキツイ眼差し。
あのヒステリックばか女な上司より、全然興奮すんなー。
「木幡さん。昨日までに、4人もあなたに付き纏われたと、女子社員から苦情が出てるんですよ? わかってるんですか」
「帰り道一緒なだけだっつーの。つか、それ言い出したのあの女派の連中だろ?」
「木幡さん!」
「だったら、奈良橋サン一緒に帰ってくれる? 俺の愚痴聞きに、付き合ってくれる?」
「根本的解決になってません」
「じゃあストレートに、飲みに行こうぜ?」
あ、拳プルプルしてる。
可愛いなぁ、本当コイツ。
カノジョいるって、マジかなー。
そっち喰ったら、少しはこの冷静なツラも乱れっかな。
「木幡さん、とにかく終業後は速やかに退社して下さい」
「今夜、手前焼きの店行こうぜー。焼鳥超うめぇの。奈良橋サンて、ポン酒派? 焼酎派?」
「……明日も仕事です、焼酎で」
「了解。終わったら携帯に電話ちょーだいよ」
「一杯付き合うだけですからね?」
「付き合ってくれんだ?」
「木幡さんっ!」
うわ~、完全に目が吊り上がった。
でも、可愛いなぁー。
「上司酔わせて、どうすんの……ってか」
まぁ、決まってるけど。
酔う間で返さないんだぞ、オッサンはなんたってしつこいからなー。
あー、早く仕事終わらねぇかな。
‥‥‥‥‥‥‥
個人的に38はまだ、オッサンではない派なんですが(笑)
大人のしたたかさとか、余裕とかを、煙に巻きながら発揮してほしいオッサン攻め普及委員会の智祢でした(>_<)
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好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。
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