オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
「アンちゃんはさ、ぶっちゃけこの辺りの構造どうなってるワケ?」
下腹部を撫でる手に、顔色一つ帰ることなく、アンと呼ばれた少年とも少女ともつかない人物は、相手の手首を捻り返した。
「企業秘密でございます」
「わーった、痛ぇって! 止めさせろ!」
部屋の隅に座っていた、分厚い眼鏡に、ボサボサ頭の男は呆れた溜息とともに立ち上がり、アンの傍に近づいた。
「人間は、そんなことをしない」
失望感を滲ませる眼鏡男の言葉に、アンの動きが止まる。
悪戯をしかけた男を解放すると、電池が切れた玩具のように床にへたりこんでしまった。
「わたしは、まだ人間にはなれませんか?」
「全然遠い」
「ごめんなさい」
無表情に呟くアンに、手首を摩りながら悪戯男はやや同情的な眼差しを眼鏡男に送った。
「充分すげぇじゃねーの」
「まだだよ、ご先祖様が作った『アレ』に比べたら、まだ構造が複雑過ぎる」
「現代の科学の権化とされてるおまえですら、再現できないってどんなヤツだよ」
「……ゴム鞠や、手洗い桶で外装を作った、からくりロボット」
――コロ助、と小さく眼鏡男は声に出さずに呟いた。
どれだけ時間を重ね、研究を重ねても、人型のアンドロイドの資料しか増産されない。
今回のアンも、時期を見て国に売り付けよう。
感情を表に出さないのならば、かつて3Kと言われていた仕事も軽くこなすであろう。
何せ彼らには、嗅覚も痛覚もない。
「いつになったら、僕は君に会えるんだ」
2099年。
未だ、単純構造で感情を保有し、自発的に動く『侍ロボット』は、世に登場していなかった。
……………………
アンドロイド関係ねぇ!(笑)
一応言い訳として、木手さん家の子孫が、からくりロボットの話だけを聞きつけて、姿なき『コロ助制作計画』をしてるんです。
ロボット工学の権威なんで、出来上がるのは上質なロボットであり、優秀なアンドロイドなんだけど、本人のみ納得いかない。
遥か昔の、映像に残る『コロ助』に繋がる為の研究を続ける子孫。
…て、考えたら永遠の片想いっぽくね?みたいなー。
▽ランキング参加してます★お気に召したらポチリお願いします。
にほんブログ村
PR
この記事にコメントする
☆New Entry☆
(06/22)
(06/20)
(06/20)
(06/18)
(06/18)
(06/17)
(06/15)
(06/15)
(02/16)
(02/16)
トップ記事へ戻る。
(07/01)
(07/02)
(07/03)
(07/03)
(07/03)
(07/03)
(07/03)
(07/03)
(07/03)
(07/03)
カテゴリー
各作品はこちらから
お好みのカテゴリーへ飛んで下さいませ
LINK・RANKING
お世話になってます。
BL♂GARDEN様以降はランキング・検索サイトです。
お気に召したら、ポチっと頂ければ、こっそり管理人喜びます。
訪問者
ご来訪ありがとうございます。
アクセス解析
プロフィール
HN:
智祢
HP:
性別:
女性
趣味:
TVダラ見(ドラマとバラエティ) 妄想
自己紹介:
腐女子歴人生の半分。
好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。
好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。