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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月15日 (Fri)
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2010年05月24日 (Mon)
 キミに出会える日を、待っている。

【問題】
 「アンドロイド」で何か1つお願いします!

拍手[0回]



 「アンちゃんはさ、ぶっちゃけこの辺りの構造どうなってるワケ?」

 下腹部を撫でる手に、顔色一つ帰ることなく、アンと呼ばれた少年とも少女ともつかない人物は、相手の手首を捻り返した。

「企業秘密でございます」
「わーった、痛ぇって! 止めさせろ!」

 部屋の隅に座っていた、分厚い眼鏡に、ボサボサ頭の男は呆れた溜息とともに立ち上がり、アンの傍に近づいた。

「人間は、そんなことをしない」

 失望感を滲ませる眼鏡男の言葉に、アンの動きが止まる。
 悪戯をしかけた男を解放すると、電池が切れた玩具のように床にへたりこんでしまった。

「わたしは、まだ人間にはなれませんか?」
「全然遠い」
「ごめんなさい」

 無表情に呟くアンに、手首を摩りながら悪戯男はやや同情的な眼差しを眼鏡男に送った。

「充分すげぇじゃねーの」
「まだだよ、ご先祖様が作った『アレ』に比べたら、まだ構造が複雑過ぎる」
「現代の科学の権化とされてるおまえですら、再現できないってどんなヤツだよ」
「……ゴム鞠や、手洗い桶で外装を作った、からくりロボット」

 ――コロ助、と小さく眼鏡男は声に出さずに呟いた。


 どれだけ時間を重ね、研究を重ねても、人型のアンドロイドの資料しか増産されない。
 今回のアンも、時期を見て国に売り付けよう。
 感情を表に出さないのならば、かつて3Kと言われていた仕事も軽くこなすであろう。
 何せ彼らには、嗅覚も痛覚もない。

「いつになったら、僕は君に会えるんだ」


 2099年。
 未だ、単純構造で感情を保有し、自発的に動く『侍ロボット』は、世に登場していなかった。





 ……………………

 アンドロイド関係ねぇ!(笑)

 一応言い訳として、木手さん家の子孫が、からくりロボットの話だけを聞きつけて、姿なき『コロ助制作計画』をしてるんです。
 ロボット工学の権威なんで、出来上がるのは上質なロボットであり、優秀なアンドロイドなんだけど、本人のみ納得いかない。
 遥か昔の、映像に残る『コロ助』に繋がる為の研究を続ける子孫。

 …て、考えたら永遠の片想いっぽくね?みたいなー。

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