オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
メインキャラを変えまして、新たにスタートする、くっつくかどうか難しい二人の話です。
傾向:ポジティブ×ネガティブ / 変態×眼鏡女王様
メイン登場人物…攻:永戸(変態) 受:金谷(眼鏡) …引き続き花嶋×香野
【問題】
『メガネ』でお願いします!
初めて眼鏡を買ったのは、中学に入る前の、春休みだった。
一言で言えば、イメチェン。
インフルエンザで大学附属中学の受験を逃し、公立に行く羽目になった自分をごまかす為だ。
同小学校卒の連中が、蔑みの視線を送ってくれる中、一人だけ目論見通りにまんまと釣られた奴がいた。
「金谷君て、頭よさそーに見えるね」
「良さそうじゃなくて、良いんだよ
それが、チカだった。
***
「金谷って、攻撃的な雰囲気出してるよな」
学食の食券機に並んでた俺に、そう話し掛けて来たのは、顔も名前も知らない学生だった。
「心外、初めて言われた」
「なんつーか、鎧つけてガード固そうなじ?眼鏡のせいか?」
世間一般的な学生の雰囲気をバラ巻く、俺より少しだけ背の高い男は、ひょいと勝手に眼鏡を取り上げた。
「何するんだよ!」
「うわ、スカートめくりされた、女子中学生みてぇな反応!新鮮!」
何だこの、失礼男。
ムカついたので、向こう脛を蹴飛ばし、眼鏡を奪い返し、食券機にカードを差し込んだ。
「いって……見た目と違って、凶暴だな」
「眼鏡が大人しいと思ったら、大間違い」
うずくまる失礼男を一瞥して、カウンターに向かう。
その後を懲りずに、失礼男は着いて来た。
苛々するな、コイツ。
「何、あんた」
「俺?眼鏡の奴はツンデレで、童貞が多い噂解明し隊・隊長の永戸ですが」
「残念ながら、童貞でもツンデレでもないです。以上」
親に感謝したいくらい、容姿には恵まれたんで、そんな心配不要だし。
ついでに眼鏡効果で、女子ウケいいんだよ。
「てかアンタ、こんな失礼な事聞いて回ってんの?」
「うんにゃ、金谷にだけ」
「は?」
「実は金谷、理想のツンデレ眼鏡キャラなんだよ。だから、本物か確認したかったての?」
……呆れて声が出ないって、こういう状態か。
勉強になったな、うん。
ありがとう変態。
「金谷様」
「……何?」
「眼鏡アリとナシの、落差を俺に見せてくれませんか」
「そんな口説き文句には乗れない」
「うわ、その言い方!頼む、俺を罵って!冷たくしまくって、最終的にデレて!」
土下座された上に膝に抱き着かれるという、盛大な羞恥プレイを味合わせてくれた馬鹿を蹴飛ばし、俺は学食を飛び出した。
最近思うんだよね、眼鏡ってマニアホイホイなアイテムだ。
どーせなら、チカレベルの可愛い馬鹿が釣れないかなぁ。
………………………………
新章…ということで、金谷とそれに惹かれるなんか変な男との話です。
金谷はテンプレなツンデレ眼鏡で。永戸はそれを必死に追いかける変態です。
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好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。