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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月15日 (Fri)
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2010年05月25日 (Tue)

 肉食に食べらるだけが、生き方じゃないっていうか。

【問題】
 草食男子な男の子二人のお話を書いてください。
 

拍手[2回]



 まただよ、なんであの子はあぁ気が強いかね。

「……怖ぇ」
「だよな」

 呟いた俺に賛同した声があったんで、驚いて顔をあげる。
 と、苦笑しながら向こうも彼女が店員に食ってかかるのが見えた。
 週末の夕飯時の、格安回転寿司。
 当然超満員で、俺達は名前を書いて順番待ちをしてたんだが、どうも前か後ろにいたのが同姓さんだったらしい。

「あのー……お先にどうぞ?」
「いや、そちらこそお先に」

 俺らが譲り合う中、困り果てた店員と頭に角と湯気立ててる彼女達を前に、俺は仕方なく最大限の譲歩を提案した。

「じゃあ、女性陣だけ先に通して下さい」



  ***

 

 かなりそれから待つ羽目になったが、何故か俺らは初対面なのに意気投合して話しまくっていた。

「本当、あんなに文句言うとか俺絶対無理」
「俺も無理ですね~、先にごめんなさいって言った方が早く済むし」
「だよねぇ」

 彼女達と席も離れたおかげで、久々伸び伸びとした気分を味わいながら寿司を摘む。

「イカとタコとタマゴが好きだって言えば、男らしくないとか言われるし」
「そうそう。だって、トロやサーモンの脂って、結構キツイですよね!」
「シャコとか気持ち悪いし」
「エビと同じとか嘘だ!」

 この、隣でノッてる人はやっぱり彼女との温度差に悩んでる人だった。
 だってさぁ、なんで男だからってリードしたり積極的にならなきゃいけないわけ?
 そういうワイルドさって、疲れるじゃん。

「俺ら、超気が合いますね」
「本当」
「あーあ、付き合うならこういうタイプの人がよかったなぁ」
「……俺も」
「残念ですね」

 そうだな、と返事しながら俺はそうでもないと考えていた。
 相手が女の子じゃなきゃいけないって、誰が決めたんだよ。
 性格合わない女より、気心がわかりあう男の方が、何倍も疲れないじゃん。

 なんて、思っても口には出来ないまま。
 唯一、赤外線通信して携帯番号とアドレスだけ交換して俺達は別れた。
 当然、彼女とは店出て1分で別れたのは余談。


 俺から連絡なんて出来ないよ、同姓君。




 ………………

 こういう偶然シチュが大好き!ラブストーリーは突然に、大好き!そんな昭和脳ですが、何か?
 草食系男子って、実際どうなんでしょーか?周りにいない。


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