オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
胸の肉を摘む。
掌にしっかり感じる、厚みと弾力。
ムニムニと揉み込んだら、恋人の口から可愛い声が上がった。
「やめろよ! 胸揉むな!」
「いーじゃん、俺好きなんだもん」
「嫌だ!」
昔、柔道をやっていたという恋人は、基本的にガッチリとした体型で。
辞めて筋肉が脂肪になった体は、現役より少し小さくなったが、逆にプニプニした素敵な感触を生んだ。
「マジで揉むなって……あっ!」
「かーわいいー。何が嫌よ」
真っ赤な顔を背ける恋人を追いかけ、表情を見るため覗き込む。
どこか悔しそうに唇噛み締めて、恋人は潤んだ目のまま俺を睨み上げて来た。
「……俺、も。胸、揉まれんの、キモチいいし、嫌いじゃ……ない」
「え、なら問題ねぇじゃん」
「で、でも! 胸、揉まれんの好きとか、……俺、女みたいだ」
泣きそう顔して、何を言うかなこの人は。
可愛い恋人を思い切り抱きしめ、俺は彼と額を合わせた。
「あのなぁ、女の胸はもっと柔らけーの。こんな見事な手応え無いわ」
「触った事あんのかよ!」
「そりゃあ、人生経験上」
だって俺、生粋の男好きじゃないし。
好みの体型、好みの顔、好みの性格。それが揃わないなら、相手は誰だってノーサンキューだ。
「でもって、俺のこの掌で程よく包めて揉める胸は、お前しかいないの」
「……胸だけかよ、俺は」
「ちゃうちゃう、ちゃんと全部好きよ。でも、特に胸が好きなの」
納得いかない顔する恋人を、少し離れて見下ろしながら、俺は再度胸を揉みしだき始めた。
眉根を寄せて、非難する目の彼を真っ直ぐ見つめながら、胸に手をかける。
すぐに口許が緩みだし、きつかった視線は縋るようなモノに変わって来た。
「ちょー可愛いな、お前」
「ばっ……! アホ! 変態っ、デブ専!」
「デブ専じゃねーって、プニプニした奴が好きなだけだって」
口答えする元気なんて、すぐに無くす事は出来るけども。
こいつのこの生意気さも含めて可愛いから、加減してやる。
胸だけなんて、本当冗談じゃない。
こんなに全部が可愛い生き物は、俺は今まで40年生きて出会った事が無い。
「つか……っ、いい加減、胸……!」
「あ、腹揉めって?」
「違っ…ん!」
揉む度に悶える恋人の姿に、とてつもない幸福を感じながら。
如何にこいつの気分を上昇させ、翌朝の雪かきを押し付けるか算段巡らす俺だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やっぱり揉むなら、掌サイズがいいと思います。
そんな拘り。
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好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。
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