オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
ウチは貧乏なんだからあきらめな、て母ちゃんが言う。
キラキラのクリスマスツリー。家の周りを囲う、イルミネーション。
近所に住む、同じクラスの待田の家は、学校でも有名な見物スポットだ。
***
「いいな、おまえん家」
「やだよ。準備大変だし、まぶしくて夜なかなか眠れないし」
「そうなん?」
まだ空に明るさが残る、帰り道。
珍しく一緒になったんで、思わず漏らした一言に、意外な反応が返ってきた。
「いろんな人見に来て、煩いし」
「あー、そんでおまえ、今日6時間目居眠りしてたのか」
「え! 見てたの!?」
「見えたの」
真面目くんが珍しいな、と思ったら、そういう理由なのか。
俺の斜め二つ前に座る待田は、ほとんど後ろ姿か横顔しか見えない。
たまに振り向いて、正面の顔が見えると、なんでか俺はドキドキした。
「お隣りさんも、イルミネーションやってたんだよね。ゆっくり寝たいなー」
「なら、ウチ来る?」
考えもなしに口から出た言葉に、自分でビックリした。
待田も予想外のことだったのか、目を真ん丸くして俺を見てる。
でっかいと思ってたけど、やっぱり待田の目はでっかい。
絶対クラスで一番美人て言われてる女子より、待田のが可愛い。
誰にも、確認してないけど。
「じゃあ、宗太の家行こうかなー。で、冬休み中ずっと一緒なの」
「え、休み中!?」
「だめなの?」
「あ、あんまり長いのは、母ちゃんに聞かないと……」
違う、そうじゃない。
母ちゃん関係無い。
だって、ずっと一緒とか待田が言うから。
冬休みなのに、毎日待田の顔が見られるとか思ったら、身体が急に熱くなった。
「宗太、なんか顔赤い」
「ばっ、赤くねーし! 夕焼けだからだし!」
「そう?」
薄暗くなって来た住宅街に、ちらほらとキラキラのイルミネーションが輝き出した。
待田の顔が、面白くなさそうに歪む。
可愛いくない。
この顔は、好きじゃない。
「来いよ」
「へ?」
「ウチ。マンガも、ゲームも、待田より少ないけど」
「いいよ、持ってくし」
あ、好きな顔になった。
しかも、笑ってる。
どうしようもなく嬉しくて、俺は待田の両手を握りしめていた。
「待ってる!」
「……うん、待ってて」
母ちゃんには、サンタに新しいサッカーボールって言ってたけど。
待田が来るなら、そんなん要らないかなとか思う、俺がいた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちょうど去年クリスマス前に書いたお話。
いつもオッサンオッサン言っているので、ちょっと可愛く(笑)
子供同士のお話は大好きです、変な意味ではなく。
ショタ…というよりかは、バカっぽい子供がドギマギしてる感じが好きというか。
その辺の純粋さが好きです。
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好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。
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