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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月15日 (Fri)
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2011年02月01日 (Tue)
 このプレゼントは、プライスレス。 傾向:小学生/BL未満

【問題】
小学生同士の甘酸っぱい物語でできますか?

拍手[3回]



 ウチは貧乏なんだからあきらめな、て母ちゃんが言う。
 キラキラのクリスマスツリー。家の周りを囲う、イルミネーション。
 近所に住む、同じクラスの待田の家は、学校でも有名な見物スポットだ。


 ***


「いいな、おまえん家」
「やだよ。準備大変だし、まぶしくて夜なかなか眠れないし」
「そうなん?」

 まだ空に明るさが残る、帰り道。
 珍しく一緒になったんで、思わず漏らした一言に、意外な反応が返ってきた。

「いろんな人見に来て、煩いし」
「あー、そんでおまえ、今日6時間目居眠りしてたのか」
「え! 見てたの!?」
「見えたの」

 真面目くんが珍しいな、と思ったら、そういう理由なのか。
 俺の斜め二つ前に座る待田は、ほとんど後ろ姿か横顔しか見えない。
 たまに振り向いて、正面の顔が見えると、なんでか俺はドキドキした。

「お隣りさんも、イルミネーションやってたんだよね。ゆっくり寝たいなー」
「なら、ウチ来る?」

 考えもなしに口から出た言葉に、自分でビックリした。
 待田も予想外のことだったのか、目を真ん丸くして俺を見てる。
 でっかいと思ってたけど、やっぱり待田の目はでっかい。
 絶対クラスで一番美人て言われてる女子より、待田のが可愛い。
 誰にも、確認してないけど。

「じゃあ、宗太の家行こうかなー。で、冬休み中ずっと一緒なの」
「え、休み中!?」
「だめなの?」
「あ、あんまり長いのは、母ちゃんに聞かないと……」

 違う、そうじゃない。
 母ちゃん関係無い。
 だって、ずっと一緒とか待田が言うから。
 冬休みなのに、毎日待田の顔が見られるとか思ったら、身体が急に熱くなった。

「宗太、なんか顔赤い」
「ばっ、赤くねーし! 夕焼けだからだし!」
「そう?」

 薄暗くなって来た住宅街に、ちらほらとキラキラのイルミネーションが輝き出した。
 待田の顔が、面白くなさそうに歪む。
 可愛いくない。
 この顔は、好きじゃない。

「来いよ」
「へ?」
「ウチ。マンガも、ゲームも、待田より少ないけど」
「いいよ、持ってくし」

 あ、好きな顔になった。
 しかも、笑ってる。
 どうしようもなく嬉しくて、俺は待田の両手を握りしめていた。

「待ってる!」
「……うん、待ってて」

 母ちゃんには、サンタに新しいサッカーボールって言ってたけど。
 待田が来るなら、そんなん要らないかなとか思う、俺がいた
 


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 ちょうど去年クリスマス前に書いたお話。
 いつもオッサンオッサン言っているので、ちょっと可愛く(笑)
 子供同士のお話は大好きです、変な意味ではなく。
 ショタ…というよりかは、バカっぽい子供がドギマギしてる感じが好きというか。
 その辺の純粋さが好きです。



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