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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月15日 (Fri)
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2011年01月27日 (Thu)
 お約束です。 傾向;コメディ/ベタ
 
【問題】

 ベタな萌えが欲しいです(*x*)

 ベタだなー、と少し笑えるものだとなお嬉しいです!

拍手[3回]


「やっべー、遅刻ちこくっ」

 フランスパンを頬張りながら、坂道を駆け降りる。
 今日から念願叶って、交番勤務が刑事になるって言うのに。
 今巷を騒がす怪盗を確保する特別班が、着任先だ。
 高い塀がある事故多発地点で、一時停止必須なんてのはこの際無視だ。
 が、やっぱり悪事には報いがあるらしい。

 
 ****


 最初は、目から火花が散る衝撃。
 次に、唇に調生暖かい感触。
 飲み込みかけだったフランスパンに窒息しかけ、もんどりうった俺は地面に激しく転倒した。
 やっぱり一時停止は大事だ。
 注意一秒、怪我一生。
 痛む額を抑えながら起き上がれば、反対側にも同じように呻きながら起き上がる男が見えた。
 水商売だろうか、やたら派手な光沢あるシャツとやたらタイトなスーツ。
 おまけに、金髪。
 それが、怖い顔で俺を睨みつけていた。

「このボケ! どこに目ェつけてやがる!」
「すみません、ここです」
「ふざけんな!」

 男前な顔をしかめて怒鳴る姿に、何故か胸がざわめいた。
 なんだろう、あの顔。
 記憶の中のモンタージュ写真が、激しく動き出す。
 謝罪もろくにせず黙り込んだ俺に、相手は切れたらしく胸倉を掴まれた。

「ナメた真似してんじゃねぇ! ……て、おまえ……」

 男も俺の顔を見て、目を見張る。
 ああ、思い出した。

「古チン」
「古屋だ! てめ、ハミちんか!」
「ハシバミだよ、榛。いやー偶然。懐かしいな、フルチン」
「連呼すんな!」

 幼稚園から小学4年まで、同じクラスだった遊び仲間。
 ドロケイで遊んだ、古屋だった。

「夜の仕事帰り?」

 改めて全身上から下まで眺め回し尋ねれば、古屋は曖昧な笑みを見せた。

「まぁ、広い意味で夜のお仕事」
「そっか、身体壊すなよ。あ、俺は警官になったんだ」
「……警察?」

 古屋の笑顔が強張った。
 やっぱり水商売系には、警察は嫌われるか。
 胸倉を離され、俺は古屋に肩を軽く叩かれた。
 その顔には、懐かしい意地悪な笑みが浮かぶ。

「困った時は、相談に行くわ。例えば、出会い頭に衝突されて唇奪われました、とか」
「へ? 唇?」
「ガサガサだぜ、リップ塗っとけ」

 そういうと、古屋は俺のポケットに小さなリップクリームを捩込んだ。

「じゃな、お巡りさん」

 初出勤大遅刻、昔馴染みと再会した朝。
 それは悪戯な運命の糸が絡まった瞬間だと知るのは、もう少し先の事だった――


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 説明のしようが無いです(笑)
 お互いに実は…的な関係が実は好きです。


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 萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。