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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2025年04月05日 (Sat)
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2009年07月18日 (Sat)


 その3。 恥ずかしいぐらいに、清いです。 傾向:包容×ツンデレ / キス / 名前呼び

【問題】
 したい、キスしたい。
 ものすごく、急にキスしたい。
 さて、どうして、急にキスしたくなったのでしょうか?
 

拍手[1回]



「透っ! 放課後、生物室来いってスガちゃん言ってたぞ」
「はいはい」
「透ちゃあん、教科書貸して~」
「はいはい」
「透、金貸せよ」
「……西、おまえはダメ」
「あんでだよ!」

あれもこれもと、たかりに来るコバエ…いや仲間達を追い払い、俺は一人窓際で本を読む小野田の前の席に腰かけた。
 まったく、あいつらちょっと甘やかすと図に乗る。
 溜息をついた俺に、本から眼だけ上げた小野田と視線がぶつかった。
 ……あれ、ご機嫌ナナメ?

「須原」
「はい」

 一応恋人同士になっても、条件反射で背筋を伸ばし下僕ぶりを見せてしまう。
 よく見ると本当は幼い顔を、目一杯険しくさせて、小野田は俺を睨みつけた。

「須原の、バカ友はさ。なんでみんな下の名前で須原を呼ぶの?」
「へ? いや、全然気にしたことなかったけど……仲、いーからじゃない?」

 そう、俺が答えた瞬間。
 小野田は勢いよく、読んでいた文庫を閉じた。
 なんか、あの、大きな眼に膜が張ってウルウルしてるのは、俺のコンタクトのせいですか。

「じゃあ僕は、須原と仲良くないんだ」
「えっ、それはないだろ小野田!」
「須原だって、名前で僕を呼ばないし。僕だって……っ」
「よ、呼んで下さい! 今この瞬間から、呼んで下さい!」

 遠巻きに俺達、クラスでも有名な小さな女王様と憐れな下僕をの様子を窺う連中から、咄嗟に立ち上がり背中に小野田を隠す。
 その、俺の背中に額を軽く当てて、小野田は俺にしか聞こえない声で、聞き慣れた音を紡いだ。

「……とおる」

 あの、ちょっと小振りでさくらんぼ色した唇から、俺の名前が出て来たんだ。
 視角効果がなくても、これは確実俺には刺激ですよ、マジで。
 ジワジワ熱が上がる顔がヤバくて、口元抑えながら振り返れば、小野田の俯いた耳の先も、トマト並に色づいていた。

「ごめん、……やっぱり須原って呼んでいい?」
「あ、はい」

 囁くような声が、少しだけ見える唇から漏れる。

 ……あー、キスしたい。
 
 すっごいしたい。
 あの唇に触りたいし、吸い付きたい。



 教室じゃなかったら、間違いなくしてた。
 名前呼びって、破壊力が高いと知った17の初夏。
 恋って、課題がいっぱいだ。

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 BLには、日本人が忘れかけている恥じらいが礎にあると思ってます(真顔)
 

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 萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。