オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
「先月、何人とヤッた?」
「あー……5人?」
「おっ! 俺の勝ち~、7人」
「マジかよー」
おれを挟んで、指折り数えて自慢する友人二人を横目で見つめる。
……モテて何よりですな、って感想よりも先に、呆れが来る。
ここはやはり、友人としてツッコミ入れておくべきなのか。
「……なぁ、おまえらさぁ、夏休みから付き合い始めたって言ってなかった?」
「おう、付き合ってるよな?」
「んだんだ」
タイミング合わせて同時に頷いた二人に、おれはますます混乱しながら問い掛けた。
「……だったら、なんで他人とヤった数自慢しあうんだよ」
「えー?」
「そりゃ、まっちゃんの身体思ってじゃん。俺、結構な絶倫だし」
「俺も俺も! トシ坊に我慢させたくないしっ!」
「……いや、なんかズレてね?」
呆れ返るおれに、二人は顔見合わせた。
「だってなぁ、俺まっちゃんの隣にいれるだけでハッピーだし」
「俺も俺も!」
「このさらさらの髪に触れたりとか、首筋擽るだけで満足だし」
「俺、トシに触られるだけでほわほわするし」
「……だったら、尚更二人でヤれよ」
こいつらが、ゲイだ付き合うと言い出した時、おれは驚いたが否定はしなかった。
普通に、カップルが付き合う宣言したくらい二人が幸せそうに見えたから。
お互い、遊び人なのは知ってたし。
正直、素人童貞なおれには、羨ましいぐらい。
それが、付き合いだしてもなんも変わらんて、まったく理解出来ない。
「んー、トシに抱かれたら俺、幸せ過ぎて全身の毛穴から精液噴き出しそうだしなぁ」
「マジで? そりゃ見てぇ」
「え~。ハズカシイなり」
「俺だってハズカシイって、おまえに下手くそ言われたら、マジ凹むし」
「言わね~よ~」
「試すか?」
「試されるか?」
顔付き合わせて、笑い合う二人に、おれは溜息をついた。
「……結局、おまえらお互いに大好きなワケ?」
「当然だろ」
「もっちろーん!」
「あっそ。ご馳走様」
で、何故かおれの部屋なのに――その10分後。
おれはそっと、玄関を出て行く羽目になった。
……何分、いや何時間、外で時間潰したらいいんだおれ。
もうマジであいつら、勝手にしてくれ。
………………………
浮気性…か?と、微妙な気持ちの1作です(笑)
他人から見たら、おかしな二人ながら当人同士がハッピーらしいので、いいのかな、と。
気持ちは一途なんだと、思います。
巻き込まれた友人、乙。
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萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。
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