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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月15日 (Fri)
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2010年06月02日 (Wed)
 男は顔じゃない、ハートと愛嬌だ。

【問題】
 ブサメン×イケメンで、甘酸っぱい恋人の話をお願いします!

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 おまえん家鏡あるか?だの。
 よく人生絶望しないな、だの。
 有り難くない、冠が付く俺だが。

「ニヤケ顔キモいし」
「キモい顔は、親に文句言え」
「や、だから普段より三割増しでキモいし」

 鼻筋の通った、二重瞼のキラキラ眼の男に身を寄せ、俺はグリグリと額を肩に押し付けた。

「きょーちゃん、ラブリー」
「男前と言え」
「男前~」

 男前、いや今風に言えばイケメンなダーリンにグリグリしながら、俺はご機嫌だった。
 神様に感謝したい。
 こんな人生最果てみたいな俺に、こんな人生中央街道まっしぐらな恋人が出来るなんて。

「だから、キモいつってんだろ」
「いだだだっ」

 膝を思い切り抓られ、俺は渋々ダーリンから離れた。
 この誰がどう見てもイケメンな彼氏は、素敵な眼鏡男子の書店員だ。
 マイナー読書趣味が高じて、意気投合してまさかのお付き合いに発展した。
 まさに奇跡だ。
 メイクラブが出来るなら、この俺に男女の選別なんて出来るかい!

「おい不細工、飯」
「ハイ!」
「今日は炒飯食いたい」
「喜んで!」

 顔出さずにいられる、中華料理屋の厨房が、俺の職場。
 飯が上手いと、彼氏が逃げていかないっつう若干誤った情報を信じ、俺は俄然飯作りを頑張っていた。
 この恋を逃さないためなら、なんでもするわ!
 不細工の必死さ舐めんな!

「なぁ」
「ハイ!」
「……いい加減、そのパシリみたいな真似ヤメロ」
「は?」
「俺ら、付き合ってんだろ?」

 真面目な顔になったダーリンに、俺も思わず正座になった。

「……ソウデスガ」
「飯は、おまえのが本当に旨いからリクエストしてんだ。それ以外は、変に気を回すな」
「……はぁ」
「俺ら、対等だろが」

 ――たいとう……
 台東区の話じゃないよな、当然。対等だよな。
 いやいや、不細工は世の中の底辺じゃないのか。違うのか。
 即答しなかった俺に、勢いよくクッションが飛んで来た。

「対等に決まってんだろ!」
「ハイ!」

 ああ、この性格まで男前なダーリン。
 俺、一生この人のためなら、犬でも下僕でもパシリでも成り下がります!




 …………………………………

 花嶋さんとことは、真逆の悩みがありそうな二人…かなと(笑)
 破れ鍋に綴蓋の二人だと思う、と投稿時コメントに書いたんですが。
 卑屈だけどポジティブな彼は、パシリでも幸せそうな気がします(笑)


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 萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。