オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
レポートだなんだで、しばらく誰ともヤッてなかったところに、飛び込んで来た馬鹿。
散々突っ込んで、俺が満足した頃は夜が明けていた。
半分意識飛ばした状態で、ベッドに横たわる香野をどうしたもんかと考える。
いつもなら、蹴飛ばして追い出すが……外は、雨だ。
またこの馬鹿が、へたに風邪引いたら面倒臭ぇ。
「おい」
「……ん…も、むり……っ」
「違ぇよ」
肩に手をかけた瞬間、力無い手を突っぱねた香野に、苛立つ。
拒否ってんじゃねーよ、香野のくせに。つーか、俺だってもう出ねぇよ。
「へ?」
「シーツ替えるんだよ、どうせおまえ動けねぇだろ。俺、今日は午後からしきゃ講義ねぇから、寝る。おまえも寝てけ」
「お、お泊りでござるか!?」
……出た、コイツの妙ちきりんな言い回し。
なんなんだ、うぜぇ。
「嫌なら帰れ」
「と、泊まります!」
まだろくに動けねぇくせに、勢いよく起き上がった馬鹿は、案の定バランス崩した。
俺に向かって倒れてくるから、仕方ない。抱き留めてやる。
「気ぃつけろ、馬鹿」
「あ……ごめ」
近くで見ると、本当コイツ色気も可愛い気もねぇよな。
成長不良なガキ体型だし、顔なんて平凡だ。
そのくせ、喘ぎ声と身体の柔らかさだけは、今まで抱いた奴の中で断トツだ。
――ああ、そういや。
「花嶋くん……?」
最後に口に突っ込んで、綺麗にさせたせいか、妙にテラテラしてる唇が気になって親指でなぞる。
薄いし、小さぇし、全然好みの唇じゃねーけど。
不意に、キスしたことがなかったと思い出す。
香野の全身、全部を制覇した気でいたが、抜けてんな俺。
「あの」
「黙ってろ」
ちょうどよく顔上げてる馬鹿に、首傾ける。
驚きに目を見張った顔が、視界に入って不愉快だったから俺が目を閉じる。
何驚いてんだ、香野のけせに。
初めて触れた香野の唇は、苦かった。
「……マズ」
自分で出したモンが、舌先に触れて思わず吐き出す。
よく平気な顔してんなこいつ、と思ったら…香野はありえないくらい顔を歪めていた。
この世の終わりみたいな顔。
「おれ……だめ?」
「は?」
「マズいって花嶋君、……もう、キスしてくれないですか?」
ブサイクに泣きそうな面で、馬鹿がそう言ってしがみついてくる。
なんでいつも、そんなに必死なんだおまえは。俺なんかに。
「……してやるよ、気が向いたら」
「ほんと?」
俺の言葉で、ころっと表情変えやがって。
……なんで俺は、そんなおまえを突き放せねーんだろうな。
……………………………
しばらくぶりにふじょきんへ投稿したのと、しばらくぶりの花チカです。
自分で言うのもなんですが、花嶋のロクでないところが好きです(笑)
俺様キャラは、読み手さんにもムカつくわお前!!!というぐらい、横暴にさせたいんですが。
ツメが甘いのが、花嶋であり私です(>_<)
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香野可愛いですか!?(>_<)ありがとうございます!
花嶋氏、なんて言うのか…駄目な男です(笑)
俺様の風上にもおけないような男です。
全力全身で、結局花嶋は意思表示するから甘いのかなと思います(笑)
好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。