オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
好き過ぎて、どうしようもない男の話。前編。
【問題】
ずっとタチで遊び人だった主人公が、好きな相手の為にネコになる(なっても良いかなと思う様になる)お話を。
エロよりは感情描写で萌えをお願いします!
【問題】
ずっとタチで遊び人だった主人公が、好きな相手の為にネコになる(なっても良いかなと思う様になる)お話を。
エロよりは感情描写で萌えをお願いします!
キモいよなー。
つーかこれ、絶対ストーカーだよなー。
マンションの一室の前、ちょうど角部屋なので突き当たりの壁に背中を預けて、俺はしゃがみ込んでいた。
当然、家主の帰りを待つためだ。
家主は、俺の二つ年上の先輩。
高校から可愛がってもらってて、先輩逢いたさに大学も会社も必死で追い掛けた。
身体は立派に大人になったが、心の中に純情可憐な俺がいる。
散々、はけ口探していろんな奴と遊びで付き合ったが、結局ここに戻ってくる。
……我ながら、女々しい。
待つ事、4時間。午前様を前に、あの人は帰って来た。
「……何してんだ、おまえ」
軽く目を見張った先輩に、ヒラヒラ手を振る。
「遅いッスよ~、帰り」
「あ、悪い。部長と一緒だったから。なんだ、おまえがいるなら口実にして抜けて来たのに」
いかにも出来る男、て感じのサラリーマンが、俺に手を差し出して来た。
長い指。
女みたいに細くないが、バランスのいい綺麗な指だ。
俺は壁ら身を起こし、その手を掴んだ。
「上がって飲んでくんだろ?」
「もちッス」
先輩は、仕方ないと言うように優しい苦笑を見せた。
***
この人を、そういう意味で好きだと自覚したのは、高校からこの人が去った時。
当時、綺麗な年上のオネーサンと付き合ってたが、先輩のいない学校が色褪せて見えたと同時に、周りがどうでもよくなった。
何度か勘違いだと言い聞かせて、百人斬すると豪語して遊びまくったが…20人目ぐらいで、諦めた。
「部長、なんだって言ってたんスか?」
「んー……あぁ、見合いどうかって」
飲み込みかけたビールを、噎せる。
噴き出した俺に、先輩は慌てて近寄ってきた。
「大丈夫かよ!」
「あは、すんません」
「俺が見合いって、おかしな話か?」
「や……風俗で童貞捨てた先輩には、お似合いじゃないんスか」
「あ、あのな! 昔の話だろっ!」
出来る男風なくせに、奥手も奥手で。口下手で。
何人俺が、女を紹介したかわからない。
あー……なんで俺、この人好きかなー。
超がつく真性ノンケだから、「抱かれる」発想とかないんだろうなー。
そんな事考えながら、どさくさで支えてくれる先輩の腕の中に身を預ける。
「見合い、付いてってもいいスか?」
「は?」
「……冗談ス」
あんたになら、抱かれてもいいんだけどなー。
全部俺が、勝手にするからさ。
どうにかしてよ、俺のこの純情可憐な乙女心。
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好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。
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