オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
「え……ウチで、これ見るの?」
「お前ん家、でっかいTVあんだろ。せっかくだから、大画面で見ようぜ? ……無修正の激裏DVD」
クラスでひそかにジャイアンてあだ名されてる、塩田に押し切られ、僕は仕方なく家に彼を上げた。
彼が持って来たのは、不良だか族だかの仲間から仕入れた無修正のエロDVD。しかも、裏ルートらしく、ただの白ROMにタイトル殴り書きな代物。
『高校生強姦』
僕はこっそり、溜息をついた。
塩田は僕をパシリか財布代わりらしいが、僕からしたら傍にいた方が都合がいいから、大人しくしてるだけだ。
ギブアンドテイク。
こういうのは、求めてない。
「じゃ、始めるよ」
「おう!」
リビングの床に並んで座り、ワイド画面のTVを見つめる。
リモコンで再生ボタンを押せば、いきなり大きな喘ぎ声が聞こえてきた。
「え……」
「な……!」
画面に写し出されたのは、結合部のアップ。
赤黒い性器を飲み込んでいる穴に、僕達はつい顔を見合わせた。
どう見ても、保健体育で聞いた場所じゃない。
……というよりも、この声。
「……塩田君、これって……」
「畜生っ! 騙されたっ! ホモビデオじゃねーか!」
部屋中に、掠れた男性の喘ぎ声が響く中、塩田は立ち上がった。
画が変わって、僕らとそう変わらない高校生のような男性が、二人のチンピラに弄られている。
それを一瞥して、塩田は玄関に向かい歩き出した。
「ちょ、ちょっと! こんなの置いてかないでよ!」
「俺だっていらねーよ! 気持ち悪ィ!」
キモチワルイ。
当たり前の反応に、びくっと僕は肩が震えた。
TVからは、ぐちゅぐちゅと濡れた音と、引っ切りなしに漏れる声が流れて来る。
立ち止まった塩田は、舌打ちすると踵を返してくれた。
「……持って帰りゃいいんだろ」
「あ、うん……お願い」
「しっかし、男のケツってマジにこんなの入るのかぁ? こんなにアンアン言ってよ」
「……それは、前立腺を刺激してるからだと思うよ。入るのは、入るみたい……だし」
「は? お前、詳しいな。なんだお前、コッチの人間か?」
停止ボタンを押して、音の消えた部屋の中で、僕は吐息のような返事を漏らした。
「……だったら?」
人の輪に。かろうじて普通の顔をして混じるための、そのための塩田。
塩田の顔から、表情が消えた。
………………………
寸止めでスミマセン…(>_<)
あちらの携帯サイト様…未成年の利用者様が大半であるにも関わらず、「激裏!」「激エロ!」…を望まれる声がとても多く。
内心、ちょっとイラっとしてたので敢てエロ描写を書かずに、応えたお題でした。
この二人、どうなるんでしょうか。と、私も気になっております。
しかし…激裏って、どんなのが激裏なんでしょうか。
▽ランキング参加してます★お気に召したらポチリお願いします。
にほんブログ村
好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。