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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月14日 (Thu)
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2009年08月03日 (Mon)

 擬人化ネタその2。アホさは変わらず、酷いです。

【問題】
 印刷機(もしくはシュレッダー)×紙を擬人化したらどんな感じだと思いますか?

拍手[1回]


 

 シミ一つない、電灯を反射する程輝く白紙は今、大きく口を開けて笑う印刷機を前に、ガタガタ震えていた。

「げっへっへっへっ、お前のその白い肌に、いやらしい漫画を印刷してやるぞ」
「嫌っ、止めて下さい!せめて紙として生まれた以上、もっと価値のある本の一ページになりたい!」
「煩い!お前の運命は、読み捨てられるエロ同人誌になることだ!つべこべ抜かしてないで、俺の方に来い!」
「いやぁぁぁっっっ!」

 白紙が上げた悲痛な叫びも、唸り出した機械音に掻き消された。
 シミ一つ無かった自分が、じわじわと黒く、汚されていく様子をまざまざと感じる。
 肌に染み込むインクの臭いに、白紙は一筋涙を流した。

「はっはっはっ、修正とベタが多いから、お前の身体はまっ黒だ!」
「うう…」

 刷られる感触に呻く白紙は、回転を終えた機械から解放された時には虫の息だった。

「あ…汚された…僕、汚れちゃった」

 茫然自失で呟く白紙に鼻を鳴らし、印刷機は顎をしゃくった。

「ヘバってんじゃねーよ!次は製本機と裁断機相手だ!」
「やぁぁぁ!」

 白紙への辱めは、まだ終わらない。
 そして印刷機は、次の獲物に向けニヤリと口許を歪めた――



【新刊達の涙】‐完‐



-----------------

 今の時期の印刷所の皆様、お疲れ様です。
 刷り上がり新刊のインクの匂い、最近嗅いでないなぁ…。

 印刷所にあるのって、輪転機?だったかと。…だけに毎日が白紙リンカーン祭(-.-;)


 

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