オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
傾向:間違い電話 / オレオレ詐欺 / 懐かしい声
【問題】
一人称が
・オレ
・おれ
・俺
・僕
・ぼく
・ボク
・私
とキャラの性格にあうようなものがイロイロあると思います。
この中から2つ選んでキャラを作り、話を作ってみてください。
『オレだよ、オレ!』
知らない番号からかかってきて、つい通話ボタン押しちゃったおれの耳に飛び込んだ声。
……まさか、そんな、有り得ない。
「…たく…ちゃん?」
自然に声が震える。
懐かしい声。大好きな声。
『え、あぁ。ちょっと会社の車で事故って、人に怪我させちまってさ…慌ててお前に電話したんだよ』
「相変わらずドジだね、たくちゃん。まだうっかりなところ直らないんだ」
『……ま、まぁな』
照れて口ごもるところも、そのまんまだ。
おれは本当に、両目から涙が止まらなくなった。
「たくちゃん…たくちゃん!」
『な、なんだよ。そんな、急に泣くなって!』
いつも泣いてたおれを慰めてくれた声は、逆効果だった。
啜り泣くおれに、電話の向こうで戸惑う気配が伝わる。
『お、落ち着けって。事故っつっても、オレはピンピンしてるし』
「…うん、うん…」
『またかけ直す、じゃ』
「たくちゃん、おれの名前呼んで?」
『え?』
「名前、お願い呼んで」
『……ごめんなさい』
その一言で、電話は切れた。
はー、おれ名演技。
間違い電話とオレオレ詐欺からかうのは、楽しいなー。
…けど、ヤバイくらい今の奴の声似てた。本物のワケねーけど。
いつもなら速攻削除か、着信拒否に入れる番号を、取り敢えず保護してみる。
名前も知らない、オレ君へ。
今度また、おれを泣かせるのと、喜ばせるために電話かけて来て下さい。
…多分、たくちゃんなら許してくれるから。
もうそろそろ、たくちゃん離れをしようと決意した、3回忌の朝の出来事。
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定番なネタではありますが。
途中までは、嘘だぴょーんと落とす事を考えていたんですが、どう転んだのかこんな形にまとまりました。
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好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。