忍者ブログ
2024.11│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月13日 (Wed)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2009年08月04日 (Tue)

 性行為描写が含まれます、ご注意ください。
 傾向:八百屋二代目×囲われ愛人 / 本物と偽物 / ご主人様と間男

 

【問題】
 ロストバージンというお題で妄想お願いします。

拍手[1回]



「買い物かよ、愛人さん」
「八百壱さん……こんにちは」

 マイバスケットならぬ、古めかしい買物籠をぶら下げて歩く頼りない背中に、八百壱の二代目はつい声をか
けていた。

「ちょうど今から、向こう方面配達だから、乗ってかね?」

 自慢の愛車、白い軽トラを叩けば、青年は控え目に笑みを浮かべて頷いた。


 青年を送り届けると、八百屋はいつものように勝手口から中へ入って来た。

「あの……配達は」
「あぁ? ありゃ、嘘だ」

 青年の両手首を片手でまとめ、ダイニングテーブルに仰向けに押さえつける。

「……なぁ、アンタが本気で欲しいんだ。そろそろいいだろ?」
「でも……っ」
「どうせヤル事やってんだ、今更純情ぶんなよ!」

 男の怒声に、青年は一瞬呼吸を止めて目を見開いた。
 確かに、今更だ。今更躊躇うような価値なんて、自分にはない。

「――いいですよ」

 この人ならば。
 最初に、自分を貫く相手が彼であれば、それは幸せなのかもしれない。
 青年は震える指先を、男の襟首に伸ばし、弱々しく握りしめた。

「一つだけ、わがまま……いい、ですか?」
「なんだよ」
「優しく、して下さい」
「――あぁ、夜のお勤めあるしな」
「違っ、そうじゃなく……あの」
 
 もどかしさに首を振る青年に、八百屋は悪戯っぽい笑みを返した。

「ンなもん、言われなくてもわかってる」

 ポタポタと、自分の胸元に垂れる汗を見ながら、青年は八百屋の額に手を伸ばした。
 たった今、彼の熱い肉棒が自分を突き破り中へ侵入して来た。

「気持ち…いい、ですか?」
「よくなきゃ、こんな硬くなんねぇよ!」

 約束通り、時間をかけ丁寧に準備を施された青年は、苦痛を感じず八百屋を包み込んでいた。

「…うれしい、です」

 繋がっている確かな幸福感に、青年は蕩けそうな笑みを浮かべた。
 初めて感じる生身の熱を、必死に身体で記憶しようとする。 

「覚えとけよ、俺があんたの初めてだからな。あんな玩具や野菜なんか目じゃねぇ天国、俺が見せてやるからな」
「はい」

 背中に腕を回し、縋り付くと、青年は八百屋に全てを委ねた。



---------------------

 八百屋再び。
 二代目馬鹿息子は、不景気で派遣切りに遭い、実家にやむなく戻って来た27歳くらい。
 一方愛人青年は、どうしたワケか変態社長に気に入られて軟禁状態な少し年下25歳くらい。
 物珍しさでちょっかい掛けていたら、いつの間にか本気になってましたという黄金パターンで妄想膨らませました。
 抜けるエロさよりも、静かに燃えるエロさを追求したいです。

▽ランキング参加してます★お気に召したらポチリお願いします。
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
←No.100No.101No.102No.103No.104No.105No.106No.107No.108No.109No.110
LINK・RANKING
お世話になってます。
BL♂GARDEN様以降はランキング・検索サイトです。 お気に召したら、ポチっと頂ければ、こっそり管理人喜びます。
最新CM
[11/26 小春]
訪問者
 ご来訪ありがとうございます。
アクセス解析
プロフィール
HN:
智祢
HP:
性別:
女性
趣味:
TVダラ見(ドラマとバラエティ) 妄想
自己紹介:
 腐女子歴人生の半分。
 好きな系統は、
 【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
 萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。