オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
天変地異なんて、あるわけないと思うじゃない?
少なくとも、俺の18年間にそんなモノはなかった。
今、この瞬間までは。
「あ……あの、花嶋君とその……合体しました! ホテルで!」
飲んでたコーヒー、よく吹き出さなかった俺。
チカが突拍子もない事を言うのは、毎度のことだけど。
ちょ……何、この破壊力。
「はぁ!? バカ嶋は、規格外のバカだったの?」
「……へへ、ミラクル起きたね金谷君」
「欠片にならなくて、よかったこと」
嬉しそうに笑うチカは、不思議と今までの馬鹿可愛さだけじゃない、雰囲気を纏ってて。
一瞬だけ、悔しいと俺は思った。
だってチカは、俺の事でそんな顔しないでしょ。
本人達が幸せならいいか、となんだか無理矢理自分を納得させた俺に、チカはまた爆弾を投下してきた
「あ、でも恋人じゃないって言われました」
「……は?」
「なんか、花嶋君が言うには、都合のいい奴見つけた? とか」
「ちょ、チカ待って。告白して、OKされたんだよね?」
「うん……でも、花嶋君は俺を好きじゃないみたいです。俺が花嶋君好きな間は、相手してくれるって。もちろんずっと好きなんだけど」
あぁぁぁなんだろう、この沸き上がる衝動。あー、殺意?
花嶋昌樹、なんてことしてくれたんだ。
チカに止めな、と言うのは簡単だ。でも今更、俺がどの面下げてそれを言えって?
けしかけたのは、俺なのに。
なんでこう、思惑通りにことが進まないかな!
「なので、お付き合いはするけど恋人じゃない俺なのでした」
あっけらかんと言える、チカの緩い頭が今は有り難い。
――だって確実に、真実はチカに良くない結果を示してる。
あー今すぐ、八つ裂きにしたい花嶋昌樹。
大切な親友を傷つけた報い、いつか必ず受けさせてやる。
「チカ、何かあったら必ず、絶対、俺に相談するんだよ?」
「はい!」
平和そうなチカの顔に、溜息も出ない。
大体、チカが花嶋昌樹を好きだって言い出した時から薄々、嫌な予感してたんだよ。
絶対ノーマルだろうから、振られると思ったのに。
はぁ……これって、嵐の予感?
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という感じで、役者が全員揃ったところで、色々発展していけたらいいなと思ってます。
可愛がって頂けたら幸いです。
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【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。