オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
見てるだけでいいとか、同じ空気吸えるだけで満足なんだ、って言ったら、金谷君にバッサリ言われた。
「チカは意気地無しだね」
「むー」
「スタートラインから間違ってんだから、コース突っ走るしかないでしょ。チカの場合」
「え……やっぱり間違ってるかな?」
「世間的には」
大学生になって、初めて好きな人が俺には出来ました。
背が高くて、顔がカッコよくて、えーと…とにかく俺には無い正反対な凄い、超カッコいい人。
花嶋昌樹君。
男の人。
アイドルとか、俳優さんなんかよりも、ずっとずっとカッコイイと思う。
だから大人気なんだ、花嶋君は女の子に。
多分、向こうは俺のこと知らないと思う。
だから眺めてるだけで、いーんだけどなー。
「あのさぁ、いつかそういうのって我慢利かなくなるよ」
「我慢?」
「チカが本気になればなるほど、そーいう純情ぶった控え目態度は、首締めるんだから。最初に当たって綺麗さっぱり砕けた方が、俺はいいと思うけど?」
「おぉーっ、金谷君さすがです!頭いいです!」
「欠片は拾ってあげるから」
「て、砕けるの決定?」
「99%は。……そのバカ嶋とかいうのが、規格外じゃなきゃね」
「ぐぐぐ……」
いや、きっとこれは金谷君なりの励ましなんだ!
さすがだなぁ、友達っていいなぁ。
「じゃあ俺、告白する!明日にでも告白する!」
「……はいはい、ミラクルが起きないこと期待してるよ」
「頑張る!」
でも、そうは言っても、本気で告白する気なんて俺にはなかった。
ダメかなぁ、毎日眺めるだけじゃ。やっぱり我慢出来なくなるのかなぁ。
だって、付き合うってどうすんの?
お友達くらいにはなれるのかな、俺みたいのでも。
そのくらいは、期待、してもいいのかな。
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【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。