オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
鳥の囀りが、窓から聞こえて来て、祐司は重い瞼を上げた。
「……ん~。6時……」
新居を構えたのは、都心部から2時間離れた郊外で。賢の職場に始業に間に合うように出るには、6時30分過ぎには出なければならない。
既に温もりの消えた、ベッドの隣を手で撫でながら、祐司はごそごそと掛け布団から頭を出した。
「まだ寝ていろ」
「……ん~」
ネクタイを結びながら、見下ろす賢に、祐司はふるふると頭を振った。
「いってらっしゃいの……ちゅー……」
「あぁ」
賢は身を屈めると、祐司の前髪を掻き分け、額に軽く唇を落とした。
応えるように、祐司は賢の首に抱き着き、ほお擦りしながら頬にキスをする。
「行ってくる」
「……ふぁい」
まだベッドから起き上がる気配のない祐司に、苦笑しながらも賢は再び祐司の唇を自分の唇で塞ぐ。
朝とは思えない濃厚さで、相手の舌を絡め取り、呼吸を奪う。
「……朝飯代わりだ、馬鹿」
祐司がくったりとなるまで貪り尽くし、賢は今日も頑張るかと気合いを入れ直した。
***
「賢、おっかえりー」
「あぁ」
玄関を開け出迎えた祐司の笑顔に、一日の疲れが吹き飛ぶのを感じる。
賢は飛び付いて来た祐司を受け止めた勢いで、唇を重ねていた。
「んっ……ふっ」
鼻から抜ける息が、短く浅くなる。
腕の中で祐司が、ジタバタともがきだした頃、賢はようやく唇を離した。
「お、お前玄関でガッツキ過ぎなんだよ!」
「朝飯も作らず、見送りもしなかった奴が、その態度か?」
「だっ、バカ! お前が悪いんじゃん! ……よ、夜、寝かせてくんないから」
「お前の胃に重い食事のおかげで、夕食後に運動が必要でな。それともお前は、俺をメタボにしたいのか?」
「うぅ~」
言い負かされ、顔を真っ赤にして俯く祐司の肩を抱きながら、賢は部屋へ促す。
恐らく今日も、胃に優しくない夕食が待っているはずだ。
「自業自得、だ。祐司」
「賢のバカ~!」
幸せな悪循環は、毎日こうして続くのだった。
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この二人はコンセプトがとことん、甘く。バカップルよりも甘く。
幸せを体現してほしいと思って作ってます。

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好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。