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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月15日 (Fri)
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2009年07月06日 (Mon)

 そんなお話。 傾向:男夫婦 / 価値観の相違 / 練乳

【問題】

 練乳で1つネタを書いて下さい

拍手[0回]



「…何してるんだ、お前」
「え、中味こーやったら美味しくね? やらない?」

 殆ど絞り出した練乳のチューブにお湯を注ぐ祐司に、賢は怪訝な顔を見せた。
 実家から届いた苺を食べるために、練乳を出して来たのだが。
 祐司の不可解な行動に、賢は眉間の皺を深くした。

「そんな真似はしたことがない」
「えーっ、もったいないね! 飲む?」

 チューブを直接吸っていた祐司が、賢へそれを差し出す。
 しばらくそれを眺めていた賢だったが、緩く首を振り拒絶を示した。

「……美味いのに」
「貧乏くさいんだ、お前は」
「エコじゃん! 中味が洗えて、美味しくて、一石二鳥」

 賢にはやらねーよ、と残りを口にしようとチューブを口元に運ぶ祐司の手首を捕まえる。
 驚く祐司に身を乗り出し、賢はテーブルを挟み祐司の唇を奪った。
 甘味の残る唇や口咥内を舌でなぞり、ゆっくり身を離す。
 不意打ちの行動に睨む、赤面した祐司を見つめながら、賢は指先で自分の唇をなぞった。

「……お前はこういうミルクが好きなのか?」
「はぁ!?」
「俺はお前のミルクで十分だな」

 真顔で言ってのけた賢に、祐司は唖然とした後、ガタガタと椅子を鳴らし立ち上がった。

「賢のエロ親父!」
「想像する方に問題がある」
「うっせ、エロ親父ー!」
「……一つしか違わんくせに」


 練乳をちゅーちゅー啜りながら、祐司はしばらく賢に背中を向け続けた。
 今夜は期待できないなと、反省もせず肩を竦める賢だった。

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 相手との違いを認め合うことが、まずは大事かなと。
 密かにこの二人のテーマは「セロリ/山崎●さよし」だったりします。


 

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 萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。