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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月15日 (Fri)
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2009年07月06日 (Mon)

 傾向:甘々 / キス / わだかまり

【問題】

 キスとちゅーどっちの言葉が好きですか?

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 いつから、呼び方が変わったのか。
 ふと気付いたのは、何気なく二人で見ていた、テレビだった。

「うわ。この夫婦すげーな、どんだけ毎日チューしてんだよ。な?賢」
「あぁ」

 正直、テレビの内容よりも祐司が発した一言が気になる。

「ガキ臭くないか? その言い方」
「は? なんの?」
「だから、キスだろうが。いい大人がチューだの抜かすな」
「えー。別に可愛いしいいじゃん」

 確かに、こだわるほどの物ではない。
 そう思いながらも、賢には何か釈然としないものがあった。

「大体おまえ、キスは嫌いなんじゃなかったのか」

 そうだ。今でこそ、テレビの夫婦並に事あるごとにキスをしているが、以前――まだ、互いに心許し合う前は、祐司はひたすら賢からのキスを拒んでいた。
 いつも、泣きそうな顔をして。首を振る祐司に、無性に苛立った事はまだ覚えている。

「……だって、しょーがねーじゃん。俺の方が、日蔭の身だったし」

 クッションを膝の上で抱え、拗ねる祐司に賢は絶句した。

「祐司……」
「一応、気ぃ遣ってたんだからな!お前の、元婚約者に」

 むくれる祐司を前にし、賢は情けなさに自嘲した。
 自分はどれほど、酷い人間だったんだろうか。

「だから今は、復讐なんだかんな! 溜まってたツケ、払ってると思ってチューしろよ!」
「わかった」

 そんなに安く、チャラに出来るならば。いくらでも、何度でもしてやろうと思う。
 キスでも、チューでも。
 唇が腫れて、息が止まるまで。

-------------------

 祐司は過去をそれほど引き摺らないようにしてるんですが、折に触れ、言いたいことは言うという。
 その方が、関係が対等な気がする。
 だからこそ、賢は祐司を大事にしたらいいと思ってます。

 

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