オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
主従物です。時代背景はよくわかりません。 傾向:主従 / 切ない / 片恋 / 夢
【問題】
情事後、攻めより早く目覚めた受。隣にいる攻を見て、受は………。
さて、この後、一体どうなったでしょうか?
――どうしよう。
心臓が痛い位に、鼓動を鳴らす。
昨夜は、ご主人様のご機嫌が非常によくて。多分、お酒のせいだと思うけど。
いつになく、僕は甘く溶かされ、身も世もなく鳴かされて。
ついに、失神してしまった。
そしてそのまま、寝てしまったんだ。
こんな風に、抱きしめられて眠るのは、慣れていなくて、どうしていいかわからない。
いつも、ご主人様は、終わると僕をベッドから叩き出しているから。
いつもなら、僕が気絶してようが動けなかろうが、追い出すから。
かなり、アルコールの残る呼吸に、僕はふと、眠る前の会話を思い出した。
『どうして私が、可愛い史乃をベッドから追い出すんだ』
『僕のような、下賎の者が同衾するなど以っての外だと、いつも言ってるじゃありませんか』
『私が? こんなに史乃を、離したくないと思っている、私がか?』
『ご主人様は、酔っておられます……いつもの、ご主人様らしくありません』
『ふむ……私はなかなか、困った男だね』
『あの、絶対に朝になると、乙貴様はこのことをお忘れになって、僕が隣にいることをお怒りになりますから。離して下さい』
『嫌だ。おまえを、あんな暗くてかび臭い部屋になど、帰したくない』
『……ご自分で、僕に用意したくせに』
『ねぇ史乃、大好きだよ史乃。一緒に眠ろう、一緒に目覚めよう』
全身全霊賭けていい。
絶対に、この人は忘れている。
だから、嫌いなんだ。
僕を惑わす嘘で、僕の心を弄ぶから。
今のうちに、部屋に戻らないと。
乙貴様を起こさないように、腕から抜けようとするのに。
何度も何度も阻まれて、抱きしめられる。
嫌、なんだよ。
あんなに、僕を幸せにする言葉を口にした声と、顔で。
真逆の事を言われたら。
いくら僕でも、立ち直れない。
「……どっちなんだよ」
まだ、起きないご主人様に聞こえてもいいように独りごちる。
「どっちが、アンタの本音なんだよっ」
呟いた僕の背中を抱く腕が、一瞬強くなった気がした。
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ずっと書いてみたかった主従物。
ご主人様は乙貴(いつき)様、使用人は史乃(しの)です。イメージ的には、ちょっと昔の日本。
ファンタジーです。…すいません、背景までちゃんと考えられなかったんです。
好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。