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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2025年04月05日 (Sat)
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2009年07月08日 (Wed)


 主従物です。時代背景はよくわかりません。 傾向:主従 / 切ない / 片恋 / 夢

【問題】

 情事後、攻めより早く目覚めた受。
隣にいる攻を見て、受は………。

 さて、この後、一体どうなったでしょうか?

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 ――どうしよう。

 心臓が痛い位に、鼓動を鳴らす。
 昨夜は、ご主人様のご機嫌が非常によくて。多分、お酒のせいだと思うけど。
 いつになく、僕は甘く溶かされ、身も世もなく鳴かされて。
 ついに、失神してしまった。
 そしてそのまま、寝てしまったんだ。
 こんな風に、抱きしめられて眠るのは、慣れていなくて、どうしていいかわからない。
 いつも、ご主人様は、終わると僕をベッドから叩き出しているから。
 いつもなら、僕が気絶してようが動けなかろうが、追い出すから。
 かなり、アルコールの残る呼吸に、僕はふと、眠る前の会話を思い出した。



『どうして私が、可愛い史乃をベッドから追い出すんだ』
『僕のような、下賎の者が同衾するなど以っての外だと、いつも言ってるじゃありませんか』
『私が? こんなに史乃を、離したくないと思っている、私がか?』
『ご主人様は、酔っておられます……いつもの、ご主人様らしくありません』
『ふむ……私はなかなか、困った男だね』
『あの、絶対に朝になると、乙貴様はこのことをお忘れになって、僕が隣にいることをお怒りになりますから。離して下さい』
『嫌だ。おまえを、あんな暗くてかび臭い部屋になど、帰したくない』
『……ご自分で、僕に用意したくせに』
『ねぇ史乃、大好きだよ史乃。一緒に眠ろう、一緒に目覚めよう』


 全身全霊賭けていい。
 絶対に、この人は忘れている。
 だから、嫌いなんだ。
 僕を惑わす嘘で、僕の心を弄ぶから。
 今のうちに、部屋に戻らないと。

 乙貴様を起こさないように、腕から抜けようとするのに。
 何度も何度も阻まれて、抱きしめられる。
 嫌、なんだよ。
 あんなに、僕を幸せにする言葉を口にした声と、顔で。
 真逆の事を言われたら。
 いくら僕でも、立ち直れない。

「……どっちなんだよ」

 まだ、起きないご主人様に聞こえてもいいように独りごちる。

「どっちが、アンタの本音なんだよっ」

 
 呟いた僕の背中を抱く腕が、一瞬強くなった気がした。



-------------------------------

 ずっと書いてみたかった主従物。
 ご主人様は乙貴(いつき)様、使用人は史乃(しの)です。イメージ的には、ちょっと昔の日本。
 ファンタジーです。…すいません、背景までちゃんと考えられなかったんです。

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