オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
「先生ぇっ! あと5時間25分っス!」
「あぁぁぁうるせぇぇぇー! だからって進まないモンは、進まねぇんだよ!」
僕のメシの種、もとい担当作家は締め切り破りの名人。
どう見てもヤのつく自由業風な外見なのに、女性心理が巧妙で乙女心をくすぐる恋愛小説家。
でも、僕からしたらメシの種。
僕の仕事は、このダメ人間から原稿を取り上げて、編集長に届けることだ。
というのに、この切羽詰まった状況で、この人はまだ半分以上も原稿が真っ白だ。
僕のお先は、真っ暗だ。
「今月は穴開けられないんですから! 頑張って下さいよ!」
「だから進まねぇって、言ってんだろが!」
「僕に反論する口動かしてないで、頭と指を動かせっての!」
「だったら消えろテメェ!」
「断ります! 監視してないと脱走するでしょーがアンタ! 今月給料出なかったら、どう責任取ってくれるんだよ!」
「だから!」
バン、と机を拳で叩くと先生は荒い息を少し、整えた。
「――俺が養うって、言ってんだろが」
「無茶言わないで下さい、こんな毎月綱渡りなダメ作家になんか身を任せられません」
「おまえが、いつまでもアイツの下で働いてんのが気に入らねぇんだよ!」
「悔しかったら、超凄い作品書いて、ウチの社屋立て直すくらいの売上出して下さい。そしたら、編集長よりアナタ選びますよ」
「くそったれが!」
……だって仕方ないじゃん、僕の立場はまだ一介のサラリーマンだ。
編集長が、まだ担当替え言い出さないだけマシだと思ってよ。
編集長とこの人が、何かと学生時代から因縁の関係なのは、つい最近知った事だ。
そう、僕とこの人が、はずみでそういう関係になった事で、発覚した事実。
僕だって、面白くはない。こんな、板挟みな仕事環境なんて。
けど、この人の才能と、この人の熱意を一番傍で信じることができる僕だからこそ、ここで、この人の編集から外されるわけにはいかないんだ。
「そういうワケですから、早く僕が喜ぶ素敵な作品下さい」
「絶対鳴かすからな、覚悟しとけよ」
戦友であり、一番大事な人が、意を決してパソコンに向き合う。
それは僕が、一番好きな姿だって、いい加減気づいてよ、先生。
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ちょっと、回答分だけでは短かったので、加筆しました。
俺様先生甲斐性なし、とか大好きです。しっかり者が、しきって幸せになればいい。
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【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。