オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
最近、花嶋君と合体してないって、金谷君にポロッと言ったらあっさり言われた。
「誘惑でもしてみたら? 際どい恰好したり、劣情催すポーズ取ったり」
超名案!と感謝感激、雪アラレ?で俺は、花嶋君を誘惑しに走ったのだ!
***
「……なんの真似だ、馬鹿」
「えーと、誘惑しに?」
やっぱり男は、スク水萌えだよね!と、親戚の子にプレゼントする振りして、買ったスクール水着女子用。
サイズは160センチ!
部屋に着くなり、Tシャツとジーパンを脱ぎ捨てて、水着姿になった俺に、花嶋君は思い切り眉間に皺寄せて睨んで来た。
「オイ、俺をどんな変態に仕立てあげてぇんだお前は」
「えっ、あのっ、な、夏っぽく誘惑しようかな~って」
「あ? 誘惑?」
ズカズカ近づいて来た花嶋君は、水着の胸のところを摘むと中を覗き込むみたいに引っ張る。
「お前に誘惑出来るだけの、魅力があるとでも思ってんのかよ」
「……ですよねー」
やっぱりなぁ。そういう事だよねー。
花嶋君は、最近優しくなって来て、前に比べたら普通に友達みたいに、一緒にごはん食べたり遊びに行くようになったけど。
その分、前みたいにいつでもどこでもって感じだった合体の回数が、めちゃめちゃ減ったんだよね。
それってもう、俺と合体する必要無くなったのかな、て考えて。でも、考えると悲しくなるから、考えないようにして。
でもやっぱり、考えるよね。
俺がいくら馬鹿でも、そこはわかるよ。
「あはは……ごめん、気持ち悪いことして。服着て帰っ」
「待て」
「ごめんなさい!俺、気持ち悪くて、本当に、最初から好きになってごめんなさい!」
「待てっつってんだろ!勝手に自己完結してんじゃねーよ!つか、今脱ぐな!」
半泣きで水着を脱ぎかけた俺の腕を押さえて、花嶋君は疲れた溜息をついた。
「……たく、馬鹿が。誘惑してまで、俺が欲しいのかよ」
「欲しい……ていうか、構って欲しいです」
「構ってんだろーが」
「そういうんじゃなくて、あの……」
「H込みで、俺に構われてぇ?」
頷き返した俺に、花嶋君は腕を回して来た。
優しく優しく、抱きしめられる。
「なぁ、香野。お前、俺とどうなりてぇ?」
「どう……?」
「お前とだけ、飯食って遊び行って、Hまでするって、なんつうかわかるか?」
何だろう?パシリ?いろいろ言われたけど、わかんない。
「たく……いい加減わかれっての。人の我慢無駄にしてよ」
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好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。