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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月15日 (Fri)
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2009年07月29日 (Wed)

 花嶋ぼちぼちスパートかける前哨戦。 傾向:俺様ドS×平凡お馬鹿 / 関係 / 他人からみた二人

【問題】
 もどかしい関係、でお願いします。

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「なぁ、今日は下僕いねーの?花嶋」
「下僕ってか、犬コロだよなアレ」

 学食で飯食ってたら、同じ学部の同級生連中がやって来た。
 好き勝手に言ってんじゃねーよ、と声には出さず俺は取り巻きを一瞥するに留める。
 ならなんなんだ、と反論された時に答える術がねぇからだ。

「花嶋とアイツって、どう考えても虎と兎の関係だよな」
「あ? ……あれが、兎ってツラかよ」
「や、見た目じゃねーよ。見た目なんてせいぜいあいつ、子猿程度じゃね? あ、あのチンパンジーの子供。テレビでよく見るヤツ!」
「猿? もうちょっとマシじゃね? なら犬の方が近いじゃねーか。眼とか」
「別にあいつの外見とか、俺らどうでもいいし」

 いや、俺だってどうでもいいっつの。
 つか、アレを可愛いとかマジ思ったことねぇし。
 だからって、可愛くねぇともおもわねーけど。
 俺の反応が、奴らには意外だったのか食いついて来やがった。

「なぁ、マジなんなのあいつ。花嶋、あいつとそんな親密な関係なのか?」
「別に」
「だって俺ら、あいつの名前も実はよく知らねーし。連絡先も家も知らねーし」
「お前ら、外でも会ってんだろ?」

 うるせぇな、つか面倒臭ぇし。

「パシリならパシリで、いーだろが。人のモンに興味示してんじゃねーよ」

 一瞬、シーンと場が静まり返った事に、俺は気付かなかった。
 その場にいた全員が、これでもかと眼をかっ開いてやがるんで、俺は眉をしかめた。

「……んだよ?」
「いや、なんかな。そうか、お前のモンね」
「なんかすっげー独占欲なんですけど! 超花嶋らしいけど!」

 げらげら笑う連中に対して、俺は否定しかけた口を閉じた。
 どうせ、俺専用なのは違わねーんだ。
 こいつらが、それをどう取ろうと正直、どうでも良い気分だ。


 俺とあいつの関係に、名前をつけんなら何なら正しいんだか。
 あいつが俺のなんなのか、なんて俺が一番知りてぇよ。
 あと一つ、パズルのピースが足りねぇみたいな、かっちりハマんねぇみてーな関係。
 どうなったら、満足すんだろうな。

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 花嶋、超葛藤中。

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