オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
神尾のせいで、姉ちゃんにボコられ、俺の罰ゲーム……もとい下僕生活は継続中だ。
毎日日替わりで、姉ちゃんの趣味の服とヅラ着用で、近所のコンビニに行かされる。
ま、それも今日で終わりだけどな。
だが、最終日は最大の難関が待ち受けていた。
「……羽根つき、昼用、ロング……何がどう違うんだよ」
これってセクハラじゃねぇの?
今日の俺は、女子のブレザー制服に、黒のストレートロングのヅラに眼鏡姿。
ナプキン買って来いっつう命令に、棚の前で固まる事10分。
商品を触る事も出来ず、動かない俺を、訝しんだ眼がレジから見てる。
あの姉ちゃん、とんでもねぇ事言い出しやがって!
諦めて伸ばした俺の手首を、隣から出て来た手がいきなり掴んできた。
「亘理、生理来たの?」
「ば! かみ……っ、違ぇ! 来るかボケ!!」
「でも買うんでしょ? コレ」
指差した先のナプキンに、頷いた俺を見て、神尾は一つ手に取っり、そのままレジに向かった。
神尾の後に、俺は慌てて着いていく。
「おい、金……!」
「支払いは別に貰いたいなぁ、俺」
別?と首を傾げた俺に、神尾はニッと笑うと、唇を指差した。
さっと、こないだの悪夢の瞬間が蘇る。
「外で待ってて、ハニー」
軽く背中を押され、俺は仕方なく足を踏み出した。
最悪だ…畜生。
つうか、なんで神尾がここにいるんだよ、あいつのガッコも活動地域も、全然違うんじゃねーのかよ!
俺はレジにアレを持って並ぶ、という辱めを代わってもらったことも棚上げして、店の前で地団駄を踏み続けた。
***
「亘理、虐めにでもあってんの?」
「なワケあるか!……ば、罰ゲームだ」
コンビニに脇の小川に置いてあるベンチに、並んで座る。
なんでコイツ、ベストなタイミングで出てきやがったんだ。
「でも本物の亘理だとは、思わなかった」
疑問を浮かべてた俺に答えるように、神尾は独りごちた。
「あ?」
「たまたまね、お友達がこの辺住んでてその帰りだったんだけど。コンビニ覗いたら、超好みの顔見えるじゃん。あらら、亘理に似てんじゃん。これはホテル誘うかな~て俺、コレ買いに行ったんだよね」
そう言うと、神尾は小さい箱を俺の掌に乗せた。
ん…このカラフルな箱って…。
「使う? 俺達で」
「ふざけんなぁぁ!」
「冗談、落ち着きなって」
神尾は苦笑すると自分が飲んでたコーラを、差し出してきた。
俺はそれを奪い返し、一気に飲み干してやった。
「はは、間接チュウ」
「は?」
神尾はポカンとした俺に、ペットボトルの口と自分の唇を交互に指差してみせた。
その、満足そうな顔!
ムカつくわぁぁぁぁぁ!!!
「でもやっぱり、支払いはこっちかな」
パニクる俺の肩を掴み、神尾が顔を傾ける。
反射的に眼を閉じた俺に小さく笑う声が聞こえたと思った時には、唇はもう奴に塞がれていた。
今日は簡単に、離れた。と、思ったら鎖骨の窪みに吸い付かれる。
「な……に、すっ!」
「ご馳走様、おやすみ」
俺の膝に小さい紙袋を放り、神尾は立ち上がるとそのまま、暗がりに消えて行った。
もう最悪だ……俺。
本気でもう、あいつに関わりたくねぇぇぇぇぇぇぇ!!!
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神尾が、好き放題。
そして、謎の最強亘理の姉ちゃん。

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【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。