オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
三十路男の切なさと愛しさと心苦しさと。
【問題】
変態男子が毎日1人で行くのは、最寄りビデオレンタル屋。
そこで変態男子は、えげつないビデオを借りて行くけれど……?
ここから、続きをお願いします!
「いらっしゃい松原さん、今日新しいの入ってますよ」
毒男30歳な俺の楽しみ、右手のお友達を促す餌エロDVD。
毎日足しげく通うもんだから、すっかり店員に顔も名前も覚えられて、いい羞恥プレイだ。
特に今声かけてきた、イマドキの爽やかイケメンの店員。
あいつは妙に馴れ馴れしく、俺に声かけてきやがる。
「……ども」
「ゆっくり吟味して下さいね」
爽やか笑顔が、本気で憎たらしい。
お前絶対、裏で俺を嘲笑ってんだろ。
毎日、覗き系だのレイプ系のAV借りてく俺を、もしこの辺でなんか性犯罪があったら「そういえば毎日危ないの借りてく変態がいました」って言うつもりだろ。
……ま、実際そんなことする度胸があれば、ちまちまこんなとこでAVなんて借りてねぇけどな。
カーテンで区切られた奥に入り、すっかり馴染んだ棚を眺めるふりでカウンターを窺う。
最近の俺の悩みは、いよいよもって本気で変態道まっしぐらなんじゃないかってことだ。
職場でもまともに人と会話しない俺に、話しかけてくれるあの爽やか笑顔を見ると、胸がときめく。
ぶっちゃけ借りたAVは、最近殆ど見てねぇ。
……一回、何気なく見てたAVの女が、あのカウンターの兄ちゃんにすり替わった。それでイッた。
本気でヤバイと、さすがに3日は店に来れなかった。
実際見たこともねーのに、あの爽やかイケメンが俺の脳内じゃすっかりAV女優で淫らなことばっかしやがる。
俺は本気で、変態だ。
「松原さん、新しいのはお好みじゃなかったですか?」
「ん…まぁ」
「そっかぁ、好み掴むの難しいなぁ」
適当に掴んだやつをカウンターに出せば、イケメンは首を傾げて俺を見る。
あんたの方が好みです、なんて言える度胸があればこんなモン借りてねぇ。
そんなくだらない一言で、この笑顔がそっぽ向くのが死ぬほど怖いつったら、あんた絶対引くだろ。
今夜も俺は、脳内シアターだけで何回戦も挑戦するつもりだ。
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毎日が「惚れてまうやろ」フラグです。
変態だと自覚してる変態は、まだまともですから、頑張れ松原さん。
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好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。