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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月15日 (Fri)
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2009年07月25日 (Sat)

 傾向:ちゃらヤンキー×硬派ヤンキー / ここから / 告白

  
長い1話の、完結編。

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 神尾の馬鹿に、バンザイの形で手首掴まれて、壁に押さえつけられる。
 押さえる力を込めながら、神尾は物凄いイイ笑顔を俺に向けた。

「亘理のトコに、ウチの連中押しかけてるでしょ? 俺の『彼女』捜しに」
「っ、そうだその話だ! お前何ワケわかんねぇ噂流してんだよ!」
「いやーだってさ、プリクラみんなに見せびらかしたら、ドコの誰かって煩くて。つい。あ、でも亘理だなんて、一言も言ってないから、約束は守ったっしょ?」
「そういう問題じゃねぇ!つか、離せ!」
「やだよー、せっかくのナマ亘理なのに」

 あぁぁあ、また顔が迫って来た!
 だが油断したな、クソ神尾!
 今日の俺は、スカート姿じゃねぇんだよ!
 思い切り膝を蹴り上げ、俺は神尾の腹にぶち込んだ。
 至近距離で避けられなかった神尾に、モロ膝が入った。同時に緩んだ手から逃れ、俺は神尾と距離を空けた。

「いったー…やっぱり、亘理はやんちゃだなぁ」
「うっせぇ変態! 近付くんじゃねぇ! もうあんな真似させると思うなよ!」
「怖い?」
「キモいわ!」

 勢いよく怒鳴り返せば、神尾が黙り込んで眼を瞬いた。
 すっげぇ間抜け面で。

「……うーん、だよなぁ。俺やっぱ変態で、キモいよなぁ」

 唸りながら腹を摩り、神尾が俺に困ったような笑顔を見せる。
 そんなもんに騙されねーぞ、と警戒しつつ、本気でヘコんでるっぽい神尾につい、数歩近付いてしまった。
 神尾は手を出してこないで、眉を下げた困り顔で。俺はその表情に、首を傾げた。

「あのさ、俺本当に変態なんだわ。もうね、プリクラの亘理と、こないだのコンビニの亘理がさ、すっかり頭住み着いて。毎日フィーバーなんだよね、夜」
「……夜? 夜と俺となんの関係が」
「これ以上はさすがに、武士の情けで聞かないでほしいなぁ。それとも、どんな亘理の恥態を、ネタにしてたかとか聞きたい?」
「お、ま……何してんだぁぁ!」

 この野郎!何人をネタにしてんだおい!
 しかも毎日って言ったかこの野郎!!!

「て、俺も思ったの? 女の子の恰好してるから、そーいう気分になるのかと思ったけど。……ヤバイ、今の亘理でも、俺充分イケそうなんだけど。どうしよう?」

 凄ぇ真面目な顔で、本気で悩んでる顔で。
 何言ってんだ、お前。
 馬鹿じゃねーのお前。
 俺の答えなんて、決まってんだろ。

「ふざけんなぁぁぁぁ!」


 --------------------

 という事で、ひとまずまだ、神尾の片想いという事で。
 ここから二人の攻防が始まります。


 
 

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