オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
「ここ、どうした?」
「転んだ」
誤魔化せると思わない言い訳に、案の定相手の顔は険しくなった。
「何があった?」
「何もねーよ」
腕についた擦り傷。
頬に貼った絆創膏。
一つ一つ指の腹で撫でながら、あいつはじっと俺が口を割るのを待つように見下ろしてくる。
嘘をついてる後ろめたさか、あいつに触られているからか。
息苦しさに、痛む肘で少し押し返した。
不満げに眉を寄せて、奴は短い前髪を掻き回した。
「綺麗な顔に傷つけやがって」
「はいはい、どうせ顔しか取り柄ないですよ」
「自覚があるなら、自衛しろよ」
溜息混じりの呟きに、俺は俯いた。
確かに、顔しか売りがない。能無しだから。
「傷、残すなよ」
「傷に聞けよ」
再び伸びて来た手に、頬を包まれる。
絆創膏の上に、奴の唇がそっと触れた。
「…一応、恋人だからな。早く治るおまじない」
「どーも」
最近流行りの執事喫茶風カフェ。
俺達は、この店の中でだけ、恋人同士だ。
本当の恋人…だった男は、俺の身も心もついでに貯蓄もズタズタにし、現在逃亡中だ。
俺はそのクソ野郎の踏み倒した借金返済のために、掛け持ちバイトでここに来ている。
中学で一年間だけ同級生だった男が、店長やってて驚いた。
ナンパくさいスカウトにも、驚いたが。
「無理するなよ、ホールに出なくてもいいんだ」
「でも俺、指名No.1だし」
「明日の仕事に響くだろ」
優しく頭を撫でられれば、胸が苦しくなる。
金のために、無理矢理頼み込んで指名付くようにしてもらった。
他のウェイターの嫉妬から庇って貰うため、お気に入りの恋人だって立場をでっちあげた。
それが、今の関係だってのに…物足りない。
「終わったら送ってくから、待ってろよ」
「…ああ」
物足りなく思うのは、最近アレがご無沙汰なせいだ。
きっと、そうだ。
完
----------------------
通常投稿時は、1024文字が限界な英雄携帯の私です。
800文字。
結構、詰め込めますね。
敢て文字数に拘って、手直ししておりません。
この二人の関係が、非常に気になります(笑)
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好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。
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