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オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。

2024年11月15日 (Fri)
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2009年09月01日 (Tue)

 当日後編。焦らしプレイ展開で、すみません。

【問題】
 
 【扉の向こう側】というお題で萌えさせて下さい!

拍手[0回]



 電車の乗り換えをし、ドアをくぐる度にあの人が居る場所に近付いていく。
 そんな気持ちで、混み合う車内で肩を寄せ、車窓の外を眺めていた。
 どうにかここまで、来る事が出来た。
 彼に繋がる最後の扉は、もう少しだ。

 
 ***


 受付に声を掛ければ、凄い勢いで一人の男性が駆けて来た。

「シマネコ君か!?」
「は、はい」
「よかった、迷わず来られたか!」

 手を握られ、背中を叩かれ、面食らう俺に気付き、離れた男性は首から提げていた社員証を持ち上げた。

「スマン、初めましてだな。番組ディレクターの、浜口です。……いやぁ、しかしシマネコ君本当に無事着いてよかったよ!もうアイツがそわそわして、大変でさぁ」

 豪快に笑う浜口さんに促され、俺は一緒にエレベーターに乗り込んだ。
 また、扉だ。苦笑した俺に、浜口さんはほう、と声を上げた。

「愛想もそっけもないメールばっかで、秘密のベールに包まれてたキミが、実は結構可愛い奴だってYAMATOが言ってたが。……本当だな」
「か、可愛いって……こんな、ムサイ男に」
「いや、うん。外見ていうか、中身? いや外見も、ちゃんとしたらカッコイイだろ。…て、先に会って口説いてるとアイツに殺されるな」

 大声で笑う浜口さんに、恥ずかしく俯けば、余計に浜口さんが声を上げて笑った。
 5階に着くと、浜口さんが控室に案内をしてくれた。

「アイツ、今連れてくるから」
「はい」

 閉じられた扉に、自然に入っていた緊張を解いた。
 もうすぐ、あの人が来る。
 この扉を開けて。

「……どうしよう」

 せっかく抜けた緊張が、一気に突き上げて来た。
 小さい洗面台に立ち、取り敢えず手を洗う。鏡を見て、どうしようもないないまでも、髪を整える。
 話し声と足音が近付いてくる。
 蛇口から出しっぱなしの水に手を晒したまま、俺は固まってしまった。

「シマネコ君、入るよ」

 浜口さんの声と、扉をノックする音。
 喉に張り付いた声が出ないまま、固まっていると、聞き慣れた声が俺の名前を呼んだ。

「シマネコ! 入るぞ!」

 彼、だ。
 ドアを開ける音が、やけに大きく耳に響く。
 反射的に目を伏せた俺の視界には、少し傷んだスニーカーと、色褪せたジーンズが飛び込んで来た。

「……YAMATO、さん?」

 顔を、ゆっくりと上げた先には、俺の呼吸を確実に止める顔が、立っていた。





 ………………………………………

 文字数限界ですよ!
 1000文字ちょっとで、終わらせるのは(-。-)y-゜゜゜
 …というわけで、あの、直接二人が顔を合わせる編はまた別に。

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 萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。