オリジナルBL小説置場。 ご理解のない方はUターンを。 萌え≠エロ持論で作品展開中。 短編中心、暇つぶしに読めるお話ばかりです。
昨夜は、従姉妹の桃ちゃんに大量に渡された本のせいで、変な夢見た……。
桃ちゃん、全部「役に立つから♪」て、不良×平凡や不良×内気モノばっかりチョイスして、途中から頭の中で攻めキャラが相澤に変わってた。
『はっ、大人しい顔して、結構ヤらしいんだなぁ…ユキは』
『やっ、そこ……だめぇっ』
『ヤじゃねーだろ、……ホラ聞こえる?』
『やぁぁっ』
ウワァァァ! 危ないって、おかしいって僕!
何思い出してんの!
もう学校だから、落ち着け僕!
「……朝から何、百面相してんだ? チビ田」
「長田(おさだ)っ! 小さいのは、いで……あ」
「よ、ハヨ」
相澤がいつの間にか、僕の机に顎を乗せて、僕の顔を見上げていた。
ほ、本物キター!とか言ってる場合じゃない。
相澤は一人てはくはくしてる僕を、見ながら立ち上がる。
それからいじめっ子の顔になって、身を屈めて僕の耳元に顔を寄せて来た。
「――僕は、男同士の絡みのマンガでヌける変態です、て顔してる」
うぁぁぁぁー!!!
耳元で低音ボイス、しかも想像より酷い事言われたー!!!
「な、何、言って…」
「あれ? ちげーの? ……俺は昨日のヤツ、チビ田に置き換えて想像したけど」
「は?」
何を言ってらっしゃるんでしょうか、この人。
「あい……」
「何? 愛してる?」
「ち、違っ! 相澤どうしたの!?」
からかうんだって、こんなこと言われなかったのに。
「お前がそういうのアリなら、俺も我慢しなくていいんだよな」
「はい? 我慢?」
「……ま、込み入った話はまた後でね」
ひらひらと手を振って、いつもの仲間のところに戻る相澤の背中を、阿呆みたいに口開けて見つめた。
……どうしよう、桃ちゃん。
現実は想像より、ずっと恥ずかしいし、怖いよ。
⇒続く
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好きな系統は、
【俺様×健気】【ヘタレ×女王様】
萌え≠エロが持論です。でも、本番≠エロだし、下ネタはOKなんで、オカズになるようなエロは書けないということだけご了承ください。